イタリアはカトリックなので24日は家族とひっそりと過ごすかわり、25日のランチはフルコースでゆっくり時間を掛け食事するのが通常。
私が勤務するレストランでもクリスマスランチメニューのみの営業でお客様のお持て成し。
付き出し
Croccante di panettone e mousse di foie grass
香ばしくカリカリに焼いたパネットーネにフォワグラのムースをのせたもの。
ムースはパッシートワイン(甘口ワイン)で風味づけしたもの。
フォワグラのコクとパッシートがバランス◎

Bon bons di trota salmonata affumicata con formaggio caprino fresco piccola sfoglia alle erbe e insalata dibportulaca.
この界隈(ピエモンテクネオ県)は極上チーズの産地。山羊の出来たてフレッシュチーズを燻製サーモンで包み込み、ハーブで風味づけしたパスタフィローを添えた一品。
山羊チーズのほのかな酸味と燻製されたサーモンの香ばしいと塩気の奥深い味わいが面白い!!!

Cappone “della bianca di Saluzzo” Arrostito su prea di castagne frittura di carciofi.
此処サルッツォは去勢の養鶏が盛んであり、身が白くデリケートな味わいがスローフード推薦食材にもなっている。
そのサルッツォ鷄をじっくりローストしたものにピエモンテの栗のピュレと新カルチョーフィ(アーティチョーク)を添えた一品。
香ばしくジューシーなサルッツォ鷄と栗の甘さの絶妙なハーモニー。

Plin di coniglio e rosmarino al fondo di brut “alta Langa”
兎とローズマリーの詰め物入りラビオリ。

Tenerone di bue al cucchiaio su polenta “pignulet” manciata a pietra.
ピエモンテ州クネオ県南武線は去勢牛の産地。去勢牛(呼称:ブエ) は12月に出回り始める。香味野菜、ハーブ、赤ワインとこともにじっくり煮込むことにより、このブエの奥深い味を楽しむ事が出来る。
採りたて挽きたて(粗め)のポレンタのオーブン焼きとともに。

Coronna di bigne’ con crema chantilly al torrone, gelato di arance e cioccolato bianco.
トッローネ(ヌガー:ピエモンテのものは特産品でもあるヘーゼルナッツを加えたもの)を混ぜ込んだカスタードクリームとこの界隈の採れたての生クリームのホイップしたてのシャンティリーとの2層のクリーム。ふわっと軽いシュー生地と口あたり軽いクリームとの相性◎ヘーゼルナッツの香ばしさは此処ならでは!
さっぱりホワイトチョコ風味のオレンジシャーベットを添えて。

25日のお昼はお客さまの為イタリアン!でしたが、夜はクローズで友人家族とサーモンと野菜たっぷりの鍋を食し、身体も心も温まりまったりしたクリスマスが過ごせましたよ。
今年のピエモンテ珍しく厳寒ではありませんが、イタリアでも卓上囲んでの鍋、やっぱり真冬には欠かせません。
気付けばもう今年もあと3日。
年の瀬、皆さん慌ただしくされていると思いますが、風邪など引かぬようご自愛され、素敵な新年をお迎えくださいね。
コメントを残す