
南ピエモンテからニース方面へ下る道、昔塩の交易路として栄えていたタンド峠を越えたら広大なメルカントゥール国立公園があります。
メラヴェイユ(伊語ではメラヴィリア)とは、「感嘆、驚異なる」を意味する、ヨーロッパ隋一の壁画がある渓谷。今年の夏の終わりの素敵な想い出、充実感たっぷりの気分転換できた登山となりました。


ロッジのある山頂(2116m)目掛け、標高差800mほどの登山の始まり。
通りすがりの挨拶は登山のマナー。皆とても清々しい笑顔。
山で出会う人ってほんと気持ちいい挨拶と表情してて、毎回すれ違うのが楽しみでもあります。
この渓谷は傾斜が緩やかで、湿度も低く比較的歩きやすい登山道でした。

風の音と鳥のさえずりのみが聞こえてきます。
この渓谷も1947年まで、イタリア・クネオ県のものだでしたが第二次大戦敗戦時、フランスに領土略奪されてしまったのです。

南仏で日常的に飲むワインといえばロゼ!飲みやすく軽やかなんですよね。陽光にかざすとサーモンピンク色になってとっても綺麗☆
クネオ渓谷郡側(イタリア・ピエモンテ州)だと、ロッジに用意してある赤ワインは、バルベーラが定番。
どこの国のロッジも定番ワイングラスはこれ。
「ゴット」 リグレ(リグーリア人)はこう呼んでいるので、私もこのように呼び慣れ親しんでいるちっちゃいガラスのコップ。
毎回山小屋での腹ごしらえを楽しみにしているのですが、ここではオムレットとサラミの盛り合わせが定番のようでした。
ピエモンテの渓谷郡のロッジでは、ポレンタとアルペンチーズを混ぜ合わせた、ポレンタ・コンチャが定番で、私はこっちのほうが美味しいし、温まるし、腹持ちも良いし好きだな。


紀元前1800年頃に農作や財産の無事を祈り、神に捧げられたものではないかと考えられているとのことですが、本目的が未解明で数多くの箇所は調査中。
これらの壁画も自分たちで歩いて探さないといけません!
赤褐色の滑らかな岸壁(鉄分や硫黄を多く含み、彫刻しやすかったため)、太陽光線に当たる面が謎解きの手掛かりです。
子牛や角、武器や用具・・・・屋外にある有史以前の彫刻として、ヨーロッパで最も古いもの、広大な壁画がある不可解な渓谷、メラヴェイユ。
鉄釘を使い、これらの壁画を残したのは、先住民族でもあったリグーリア人なのだそう。

アルプスの雪解け水によって出来る小さな湖がいくつも点在していて実に神秘的。
邪念を消して無心で精神統一、そんな言葉がぴったりな場所。
宗教上、山は崇拝、信仰の対象、神そのものであると譬えられる・・・吸い込まれそうな静寂さがここにあります。
禅をする感覚にすごく似てるのよね。
地殻変動・・・雨風の浸食・・・自然の偉大なオブジェ。
多くの芸術家にインスピレーションを与えてきた山々、まったくもってその通り、圧巻です。
登山~壁画探索~下山で10時間ほど歩きっぱなしでしたが、当分この感動の余韻に浸ってました。
ここは行く価値のある登山場所としおすすめです。