トリノから南下しクネオ県へと移動。 南部ピエモンテ葡萄栽培に欠かせないタナロ川、この川の両岸でピエモンテ種のシンボルと豪語するネッビオーロ種が栽培され、右岸ではイタリアワイン名譲地、「バローロ」、「バルバレスレスコ」生産地の広がるランガ地区、左岸に位置するのがロエロ地区で、ロエロという名の由来は中世後期から18世紀頃までこの地を統治していたロエロ公爵に因んだものらしく、又この地で栽培されたネッビオ-ロ種もロエロというワイン名にもなります。 このロエロ地区は石灰砂質土壌で水はけが良く、モンフォルテで造られるようなどっしり系バローロワインより出来上がりもタンニンが円やかでやさしいフェミニンな感じがし飲みやすく、とても好きな地域。 そして、ここの土着白葡萄「ロエロ・アルネイス」になるアルネイス種も主役! フルーティーな香り、奥行き広がるミネラル、ピエモンテの前菜にはこの品種が欠かせないんですよね。
今回訪れたワイナリーは、「MALVIRA’」 マルヴィラ社。 昔からロエロ地区の中の好きな造り手のひとつというのに加え、友人が勤務している事もあり、久々の再会を果たしたかったというのもありでここを訪問することに。
1950年代にダモンテ家により創業、現当主でもあるロベルトさんは醸造家でもあり、1廃墟化した別荘を10年前に改装し、レストラン兼プティホテル「VILLA TIBOLDI (ヴィッラ・ティボルディ)」とし蘇らせ、テラスからは丘一面に広がる彼らの手入れの行き届いたクリュ葡萄畑「トリニタ」が眼下に広がり、何とも優雅なひと時を堪能~!
まずはテラスにてスプマンテ片手に畑の由来やこの地についてを説明してくれ、ロベルトさんも同席での食事とマルヴィラワインとのアビナメント(組み合わせ)を。
飲ませていただいたワイン・・・・・満足です。簡潔には書きたくなので、折を見てじっくり向き合い紹介することにします。
全てのエチケットには、ロエロ地区のシンボル「馬車の車輪」にタロットカードの大地や月のを組み合わせた大地の恵み、豊作を祈願したものが・・・・。視覚からも楽しませてくれる、イタリアワインのバラエティーに富んだエチケット。
ピエモンテ南部、アルバの町では毎年10月中旬~11月中旬にかけた週末、「白トリュフ見本市」が開催されています。 一粒だけコロンと置いてあるのならまぁ官能な刺激的な匂だわ~なんて微笑んでられるけど、山積みされたトリュフはあまりにも濃厚で嗅覚がやられ、脳がクラクラしてくる、この会場に皆どのくらいいられるのかな・・・・私は10分ほどしかもたない。 同場内にて近郊のワイナリーも出店や、ワイン試飲ブースもあるけどこんなに強烈な匂いのする中試飲なんて出来ないでしょ~って毎回疑ってしまうのですけどね・・・。
白トリュフは木の根元の地下40cm位の深さに育ち、海抜700以下のシリカを含む石灰質、粘土質土壌で酸素濃度が高い土地に生育し、アルバ近郊南下しリグーリア州境、ボルミダ渓谷が名高い産地で、高品質な白トリュフの旬は11月中旬から12月にかけて、丁度トリュフ市が終わった頃から、近郊レストランにトリュフ名人達は採れたて白トリュフ卸しに!
アルバから北上しアスティ県の小さな村モンバルッツォにある「滓取りブランデー」 グラッパを造る蒸留所 ベルタ社へ。 ショップにはずらりと木箱に入った琥珀色に輝くグラッパが、バーカウンターでは年代もののグラッパの試飲や、モンバルッツォ村の伝統菓子、柔らかいアマレッティもご自由にと籠の中に。
その奥には歴代使用されてきた数々の銅製の釜がずらりと並び、暫くし案内人が地下のグラッパ工房を案内してくれ、運ばれてきたばかりのバルベーラのヴィナッチャ(葡萄搾りかす)や、非連続式の蒸気釜、2%のアルコールが蒸発しているバリックの熟成室で噎せ返ったり、グラッパ好きなら是非一度ベルタ社の蒸留所見学はおすすめ!
試飲はバルベーラとネッビオーロで造られた、木樽熟成、1年もの、10年もの、20年ものを。 グラッパは食後の〆に嗜む事は滅多にありませんが、ベルタ社のこの舌触りの柔らかい余韻の心地よいグラッパは格別。
今回は車の移動約900km、途中、我が家で寛いでもらったり・・・・ピエモンテ南部とにかく走ったけど、ピエモンテは兎に角車がないと何にも見られない。年齢層が幅広く好みも幅広かったけど、ツアーでは行けないようなイタリアの田舎を楽しんでもらえたようで、私も楽しめました!!