シチリア・パンテレリア島 世界遺産に!

ユネスコは26日(日本時間27日)、フランス・パリにて、日本が推薦した「和紙 日本の手漉き和紙技術」が「和食」に続く無形文化遺産に登録されましたね。

イタリアからは、シチリア島南部沖のパンテレリア島「過酷で重労働」 のモスカート種 ジビッボの葡萄栽培が類を見ない農作とし、世界遺産の認定を受けました。

「アフリカに最も近い島」と称されるパンレテリア島は、アフリカ大陸チュニジアから70kmという、シチリア島との中間にある周囲45km程の火山島。

周囲に遮るものがないので年中強風にさらされる島、パンテレリアとはアラブ語の 「BENT EL RIAH」 という風の子供に由来するもの。
吹き付ける強風から樹を守るための栽培方法 アルベレッロ・バッソ (低株仕立て)で、膝丈程の高さなので、一房ずつ手積みの収穫は、腰を屈めての重労働。

つい先日も、高貴で余韻に酔いしれたくなるパンテレリアのパッシートワインと、これらを栽培する農家の苦労について話してた矢先だったので、この知らせはとっても嬉しい~!

日本ではワインとして仕上がった、「パンテレリアの甘口ワイン」の事ばかり取り上げられていますが、そこまで辿りつくまでの手入れや収穫の大変さに、もっと焦点をあてて欲しいものです。
だって美味しいものは、畑の手入れや作物に対する愛情からですもの!

今回はこの葡萄栽培のみが認定を受け、この島独特のダンムーゾと呼ばれるアラブ式住居が加わらなかったのが残念・・・・。

下記の動画でパンテレリアの映像をお楽しみください!

CONGRESSO ~ネッビオーロの集い vol. 2~


今回一番感激したネッビオーロは、上記のFERRANDO社のCAREMA ETICHETTA NERA 1985。

トリノ県の端、アオスタ州との境にある村カレーマで栽培されている、なだらかな丘陵地のランゲ地方の葡萄栽培とは打って変わり、ペルゴラ式段々畑が山肌に張り付く様は圧巻で、ロンバルディア州のヴァルテッリーナ地方の山岳部の畑のよう、カレーマ地方のものは 「NEBBIOLO DI MONTAGNA (山岳地方のネッビオーロ)」と呼称されるのも納得ものです。

FERRANDO社のロベルト氏自ら来場され、新しいヴィンテージ、「CAREMA ETICHETTA BIANCA」と、上記のETICHETTA NERA ’85。

30年前のネッビオーロ。複雑なアロマ、円やかで優しい・・・・「美しい」に尽きました。
私が小学校入学した頃に出来た葡萄よね・・・・感極まりない思いをめぐらせる、長い年月をかけ熟成された「葡萄酒」。

こちらでは、人格や、夫婦間で年月を重ねていくことを、「熟成されたワインのように・・・」と譬えられますが、こういうことなのねと、納得の深い味わいでした。

次回アオスタ方面へ向かう際、絶対に訪問しなくては~!

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CONGRESSO 【ネッビオーロの集い】


週末はトリノのカリニャーノ宮殿にて、ネッビオーロ種で造られたワインの新ヴィンテージのお披露目がありました。
ネッビオーロ種はお隣ロンバルディア州北部ヴァルッテリーナ地方でも栽培されていますが、今回はピエモンテ州内で栽培されているものが集結。
このように大々的に開催される「CONGRESSO」は、ピエモンテでは15年ぶりだそうで、AIS(イタリアソムリエ協会)ピエモンテ支部がこの学会の舵を取り、まずは宮殿前にあるカリニャーノ劇場にて、バローロ&バルバレスコ、CONSORZIO(組合)の今後の動向のディスカッション。
それにしても、ピエモンテーゼ(ピエモンテ人)は本当にネッビオリスタ(ネッビオーロを愛する人)だと、この環境にいるとつくづく感じます。
そういう私も自分が住む土地の品種ネッビオーロの奥深さやEVOLUZIONE(熟成過程での風味の変化)への追求は面白くてたまらないのですけどね。


マダマ宮殿とエジプト博物館との間に位置するカリニャーノ宮殿は、トリノ中心部にある数ある有名な建物の中では強烈なインパクトを持っているので、その外観を一度見たら忘れることはないバロック建築の宮殿。
イタリア国家統一後、トリノが最初に置かれた首都でもあった為、初代国会議事堂とし理非を論じ合っていた場所でもある歴史上でも欠かせない宮殿は、内部も重厚で優雅


見上げるような天井の高さ、フレスコ画、大理石の細かな彫刻、大広間を借り切ってのネッビオーロ試飲会。
ここ最近のバローロ&バルバレスコの新ヴィンテージの品評会は、トリノ郊外にあるサヴォイア家王宮群のひとつ「ヴェナリア宮殿」で行われているのだけれど、今回のこの宮殿の中での試飲会の雰囲気も申し分ない!
通常は5月下旬にあり、初夏間近の気候の中、15%に近い赤ワインのみの試飲会はかなりハードだけれど、秋深まるしっとりとしたこの時季の力強い赤ワインの試飲会は妙に心地よいものでした。


158社のワイナリーが参加。
ロヴェルト・ヴォエルツィオの10年もののバローロ 
「FOSSATI CASE NERE RISERVA 10ANNI」 Barlo 2003 (写真左)


サイのマークでお馴染みの、ラ・スピネッタも出品。
次号では、今回の試飲会で気に入ったワインについてを綴ります。

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世界自然遺産候補へ


我が家近郊、紅葉に差し込む日差しと絨毯のように敷き詰められた落葉、森の中では秋と冬の入れ替えが急速に進んでいるように感じます。

我が家のあるページオ渓谷とアルプス・リグリ山脈、この山脈の向い側フランスのメルカントゥール国立公園、その中にあるヨーロッパ最大、岩壁に彫られた壁画のあるメラヴェイユ谷、フランス南東部とイタリア北西部、西アルプス山脈の最南部であるこの一帯が自然遺産候補としユネスコ世界遺産委員会へ申請されたのです。

登録基準のひとつに「ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ地域を含むもの」と有り、もし認定となればこの自然美が保護連合により守られていくので、何年掛かるか定かではありませんが、大変嬉しい知らせを受けました!

クネオ県では今夏、葡萄畑の景観ランゲ丘陵地が遺産認定を受けたばかり。
観光地化するでもなく優雅に佇んでいる様がピエモンテらしさを感じます。
我がページオ渓谷もランゲにつづけ~!

秋恒例のモコモコになった冬季万全の羊たちも裏の草原で放牧。

鳴り響くような牛のカウベルに比べ、羊たちの優しい音色の鈴と、しっとりした秋の風情が心地よいです。

アテンド〜南部ピエモンテ〜


トリノから南下しクネオ県へと移動。
南部ピエモンテ葡萄栽培に欠かせないタナロ川、この川の両岸でピエモンテ種のシンボルと豪語するネッビオーロ種が栽培され、右岸ではイタリアワイン名譲地、「バローロ」、「バルバレスレスコ」生産地の広がるランガ地区、左岸に位置するのがロエロ地区で、ロエロという名の由来は中世後期から18世紀頃までこの地を統治していたロエロ公爵に因んだものらしく、又この地で栽培されたネッビオ-ロ種もロエロというワイン名にもなります。
このロエロ地区は石灰砂質土壌で水はけが良く、モンフォルテで造られるようなどっしり系バローロワインより出来上がりもタンニンが円やかでやさしいフェミニンな感じがし飲みやすく、とても好きな地域。
そして、ここの土着白葡萄「ロエロ・アルネイス」になるアルネイス種も主役!
フルーティーな香り、奥行き広がるミネラル、ピエモンテの前菜にはこの品種が欠かせないんですよね。

今回訪れたワイナリーは、「MALVIRA’」 マルヴィラ社。
昔からロエロ地区の中の好きな造り手のひとつというのに加え、友人が勤務している事もあり、久々の再会を果たしたかったというのもありでここを訪問することに。

1950年代にダモンテ家により創業、現当主でもあるロベルトさんは醸造家でもあり、1廃墟化した別荘を10年前に改装し、レストラン兼プティホテル「VILLA TIBOLDI (ヴィッラ・ティボルディ)」とし蘇らせ、テラスからは丘一面に広がる彼らの手入れの行き届いたクリュ葡萄畑「トリニタ」が眼下に広がり、何とも優雅なひと時を堪能~!

まずはテラスにてスプマンテ片手に畑の由来やこの地についてを説明してくれ、ロベルトさんも同席での食事とマルヴィラワインとのアビナメント(組み合わせ)を。

飲ませていただいたワイン・・・・・満足です。簡潔には書きたくなので、折を見てじっくり向き合い紹介することにします。

全てのエチケットには、ロエロ地区のシンボル「馬車の車輪」にタロットカードの大地や月のを組み合わせた大地の恵み、豊作を祈願したものが・・・・。視覚からも楽しませてくれる、イタリアワインのバラエティーに富んだエチケット。




ピエモンテ南部、アルバの町では毎年10月中旬~11月中旬にかけた週末、「白トリュフ見本市」が開催されています。
一粒だけコロンと置いてあるのならまぁ官能な刺激的な匂だわ~なんて微笑んでられるけど、山積みされたトリュフはあまりにも濃厚で嗅覚がやられ、脳がクラクラしてくる、この会場に皆どのくらいいられるのかな・・・・私は10分ほどしかもたない。
同場内にて近郊のワイナリーも出店や、ワイン試飲ブースもあるけどこんなに強烈な匂いのする中試飲なんて出来ないでしょ~って毎回疑ってしまうのですけどね・・・。

白トリュフは木の根元の地下40cm位の深さに育ち、海抜700以下のシリカを含む石灰質、粘土質土壌で酸素濃度が高い土地に生育し、アルバ近郊南下しリグーリア州境、ボルミダ渓谷が名高い産地で、高品質な白トリュフの旬は11月中旬から12月にかけて、丁度トリュフ市が終わった頃から、近郊レストランにトリュフ名人達は採れたて白トリュフ卸しに!


アルバから北上しアスティ県の小さな村モンバルッツォにある「滓取りブランデー」 グラッパを造る蒸留所 ベルタ社へ。
ショップにはずらりと木箱に入った琥珀色に輝くグラッパが、バーカウンターでは年代もののグラッパの試飲や、モンバルッツォ村の伝統菓子、柔らかいアマレッティもご自由にと籠の中に。

その奥には歴代使用されてきた数々の銅製の釜がずらりと並び、暫くし案内人が地下のグラッパ工房を案内してくれ、運ばれてきたばかりのバルベーラのヴィナッチャ(葡萄搾りかす)や、非連続式の蒸気釜、2%のアルコールが蒸発しているバリックの熟成室で噎せ返ったり、グラッパ好きなら是非一度ベルタ社の蒸留所見学はおすすめ!

試飲はバルベーラとネッビオーロで造られた、木樽熟成、1年もの、10年もの、20年ものを。
グラッパは食後の〆に嗜む事は滅多にありませんが、ベルタ社のこの舌触りの柔らかい余韻の心地よいグラッパは格別。


今回は車の移動約900km、途中、我が家で寛いでもらったり・・・・ピエモンテ南部とにかく走ったけど、ピエモンテは兎に角車がないと何にも見られない。年齢層が幅広く好みも幅広かったけど、ツアーでは行けないようなイタリアの田舎を楽しんでもらえたようで、私も楽しめました!!

アテンド 〜ミラノからピエモンテへ〜


御無沙汰です。
夏期出稼ぎ!?が終わり、自宅へ帰って来たのも束の間10月後半「ピエモンテ南部がもっと知りたい」との依頼がありアテンドへ。
調理師学校時代の友人が家族と共に来伊、無事に終わりホッとしているとこです。

フレッチャロッサにてミラノ入りし、リナーテ空港へお出迎え。
久々のミラノ。来年5月のEXPOに向け急ピッチで改修、改築工事が進められていましたが、それにしてもミラノってこんなに空気汚染激しかったっけ???
ミラノ在住伊人、日本人両者共から肺炎によくかかると聞きますが妙に納得してしまったり・・・・。


余談はさておき・・・・ミラノのシンボルでもあるドゥオーモ内の厳格な空間や細かな装飾が見事なステンドグラスに目を見張ったり、屋上に上がり天に突き刺すような尖塔を間近で見物、この界隈ご当地B級グルメのルイーニの「揚げピザ」パンツェロッティを頬張りながら颯爽と歩く街行く人々を眺めたり、ガレリアのアーケード内カフェにてカフェシャケラート(アイスコーヒー)飲みながら寛いだり、買い物したり定刻時間迄各々楽しみ中央駅へと!


ミラノ中央駅からフレッチャロッサに乗り込み、事前ネット購入でビジネスクラスも格安ゲット。広々した座席にウェルカムドリンクサービス付き。
スパークリングワインは「ベルルッキ」で。
スパークリングで喉を潤し、何処までも続くピエモンテの田園風景車窓より眺めながら1時間程でトリノへ到着。


トリノではポー川右岸の閑静な住宅街に佇む宿を取り、晴天で空気も澄み切っていたのでサンタ・マリア・アル モンテ教会のあるカプチーニの丘からトリノ市街とアルプス連峰を一望。(写真上)
写真には掲載しきれてないが、左(南部)にはポー川の源流モンヴィーゾ山(3841m)も!
でもモンヴィーゾ山はクネオ県側から見る方が威厳でいかにも「岩の王様」らしい。
兎に角ここからトリノを眺めて街散策に繰り出すのも面白いですよ!


トリノ滞在の目的は2年に一度の食の祭典「サローネ・デル・グスト」へ。
御一行の知人料理長が日本から遥々来伊され世界遺産認定を受けた「和食」文化を広める為出店、「イタリアでばったり」のサプライズで応援しに行きたかったという想いも有りでの入場。
それにしても今年も子供達の学校行事の一環として「食育」での来場が非常に多く、物心が付く頃から食材が出来上がる迄の肯定、生産者達との交流、食材を見極める力を育てる事を学校教育で実践しているのは、本当に感心させらてしまう・・・。

Vol.2へつづく・・・・。

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