
週末はトリノのカリニャーノ宮殿にて、ネッビオーロ種で造られたワインの新ヴィンテージのお披露目がありました。
ネッビオーロ種はお隣ロンバルディア州北部ヴァルッテリーナ地方でも栽培されていますが、今回はピエモンテ州内で栽培されているものが集結。
このように大々的に開催される「CONGRESSO」は、ピエモンテでは15年ぶりだそうで、AIS(イタリアソムリエ協会)ピエモンテ支部がこの学会の舵を取り、まずは宮殿前にあるカリニャーノ劇場にて、バローロ&バルバレスコ、CONSORZIO(組合)の今後の動向のディスカッション。
それにしても、ピエモンテーゼ(ピエモンテ人)は本当にネッビオリスタ(ネッビオーロを愛する人)だと、この環境にいるとつくづく感じます。
そういう私も自分が住む土地の品種ネッビオーロの奥深さやEVOLUZIONE(熟成過程での風味の変化)への追求は面白くてたまらないのですけどね。

マダマ宮殿とエジプト博物館との間に位置するカリニャーノ宮殿は、トリノ中心部にある数ある有名な建物の中では強烈なインパクトを持っているので、その外観を一度見たら忘れることはないバロック建築の宮殿。
イタリア国家統一後、トリノが最初に置かれた首都でもあった為、初代国会議事堂とし理非を論じ合っていた場所でもある歴史上でも欠かせない宮殿は、内部も重厚で優雅

見上げるような天井の高さ、フレスコ画、大理石の細かな彫刻、大広間を借り切ってのネッビオーロ試飲会。
ここ最近のバローロ&バルバレスコの新ヴィンテージの品評会は、トリノ郊外にあるサヴォイア家王宮群のひとつ「ヴェナリア宮殿」で行われているのだけれど、今回のこの宮殿の中での試飲会の雰囲気も申し分ない!
通常は5月下旬にあり、初夏間近の気候の中、15%に近い赤ワインのみの試飲会はかなりハードだけれど、秋深まるしっとりとしたこの時季の力強い赤ワインの試飲会は妙に心地よいものでした。

158社のワイナリーが参加。
ロヴェルト・ヴォエルツィオの10年もののバローロ
「FOSSATI CASE NERE RISERVA 10ANNI」 Barlo 2003 (写真左)

サイのマークでお馴染みの、ラ・スピネッタも出品。
次号では、今回の試飲会で気に入ったワインについてを綴ります。

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