イタリア妊婦食生活



イタリアで妊婦生活をするにあたり、食事規制が様々あって、避けないといけないものが多々。
今では「はいはい、これも駄目ね~」ってすんなり受け入れられるようになったけど、初めの頃は「え~、これも~」とうんざり。
悪阻も無く食欲旺盛なのに、外食で食べれるものの範囲がかなり狭まり、外食も稀に・・・。

さてイタリアで妊娠時の食生活で最も要注意とされているのが、トキソプラズマ菌。

初期の血液トータル検査の中でトキソプラズマ抗体を調べる項目もあり、結果免疫抗体の無い陰性の母体は食事規制、要注意警告が出されます。

私はあまり肉食系でもなく、猫との接触無し、畑仕事もしてないので結果は免疫抗体の無い陰性。

妊娠中トキソプラズマ菌に感染してしまうと胎児の脳神経の発達等に影響を及ぼしてしまい、後期になる程胎児感染確率が高くなるので、免疫抗体のない母体は中期から後期に掛けて1ヶ月に1度はトキソプラズマ血液検査を行わなければならず、胎児の為とはいえ、病院通いに慣れていないし、病院のあの消毒臭いにおいと毎月の注射はかなり億劫。

クネオの公立病院は事前登録しておけば検査結果も自宅に配送してくれるので待合室で待機する事も無く、それらの結果報告も複写して掛かりつけのプライベート産科医にメール転送、マイカルテの中に保管してくれ、メールでのやり取りで済むので幾分事がスムーズに。

事情やら愚痴で前置きが長くなってしまいましたが・・・さてさてトキソプラズマでのタブーな食材でまず挙げられるのが、生肉を使用したタルタルやカルパッチョ、リステリア菌を含む生ハム、サラミの加工品。

トキソプラズマ菌は土や土壌に生息している菌なので、生野菜特にサラダ菜等の葉物野菜は重曹を使い十分な水洗い。

外食では重曹を使ってまで丁寧に洗ってるかは定かではない為、サラダやパニーニに挟まれている生野菜はタブー。
小腹が空いた時、手軽に食べれるバールでのパニーニは加熱されたハム、プロシュート・コットやモルタデッラ、加熱済みチーズくらい。
生ハム&サラダ、スペック&ブリチーズ、ツナ (水銀を含む可能性あり)&トマトという組み合わせも今は我慢。

その他タブーとされている食材は火が完全に通ってない卵。
卵の殻にサルモネラ菌が存在する為、生卵、半熟卵、マヨネーズは駄目。
ピエモンテ料理では定番のフォンデュソースと合わせるポーチドエッグ「Uova in camincia」や、マッシュポテトにさいの目切りした人参、野菜の酢漬け、グリーンピース、ツナ、マヨネーズで和えたいわゆるポテトサラダ「インサラータ・ルッサ」も駄目。

デザートでは、卵黄、砂糖、マルサラ酒やモスカートワインを湯煎で泡立てたフワフワのクリームソース、ヘーゼルナッツのケーキやトウモロコシ粉のクッキー「パスタ・メリガ」に浸しながら食べる冬の定番デザート「ザバイオーネ」や、ティラミスもアウト。

親子丼、カツ丼、目玉焼きの半熟トロトロも駄目~。

それから非加熱タイプが殆どのイタリアのナチュラルチーズ、これらもかなりの制限有り。
特に青カビ系のブルーチーズ、ゴルゴンゾーラは駄目。
OKなのはパルミジャーノやパッケージに「Latte pastrizzato」と記入されている大手の加熱処理済みチーズ。
モッツァレラ、ストラッキーノチーズOK。
他国産、エメンタールやフィラデルフィアチーズも加熱処理済みなので食べれます。

魚に関してはメチル水銀を含む魚、イタリアでよく食べられるのは、トンノ(マグロ)や、スパーダ(メカジキ)の摂取は控えるようにだとか、塩漬けにし低温で燻製したスモークサーモンは完全殺菌されていないので、妊娠中は絶対食べないようにと言われています。

などなど、一般には殆ど問題のない菌が、感染し易い免疫力低下中の妊婦にとって避ける方が無難と言われてるのが上記の食材。

大好きな外食の頻度は減ったものの、お陰で家ごはんの楽しみ方や食材からの健康体づくりが更に面白くなりましたよ~。

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