山の中のレストラン


先週末は穏やかな春日和を通り越し、雲ひとつない晴天の真夏日のようで、家の中で過ごすのがもったいない天候で、重くなった体をリフレッシュされる為にも、有酸素運動も兼ねて、西隣3つ目にあたるストゥーラ渓谷の奥の奥へ。

この渓谷はマッダレーナ峠を越えるとフランスコート・ダジュール内陸部、アルプ・オート・プロヴァンス県のバルスロネットへと続き、特にこの山間の村々はOCCITANIA (オクシタニア)の文化が色濃く残り、その中でも標高1200m付近にあるサンブーコ(SAMBUCO)村は郷土料理、山羊や羊の美味しいチーズとプレシーディオ保護食材があるガストロノミー村。

1882年創業のオステリア「OSTERIA  DELLA  PACE」へランチも兼ねて行って来ました。


思い立っての未予定の行動で、お昼前にランチ予約をしてみたら、運良く1テーブルの空き。

しかも窓際の明るい席を用意してくれてて、ゆったりと~。

此処で食べたいものは行く前から決まってたのですが、それに加え前菜4種のアンティパスティも含まれているコースメニューに。

クネオ地方のグリッシーニ、捻りながら伸ばし焼き上げる「ルバタ」と皮が香ばしいパン!


アペタイザーはチーズが練りこんであるポレンタのオーブン焼き。


今私がワイン飲めないので、夫はピエモンテの地ビールを。

トリノ県コアッツェで造られたALEGHE 社の「LA BIONDA」を。

下面発酵ビール、香りは良かったのですが味わいがイマイチ・・・・。

酵母ノンフィルターで、瓶内で二次発酵をおこしやすいので、酸味が良い方へも悪い方へも変化しやすく、これはフルティーな酸味より、酢酸が残る酸っぱい酸味が強く好めない味・・・でした。

直ぐに別のビールに変えてもらいましたけど、次回このビールに出くわしたらもう一度味わいの再確認をしなくてわ~。


冷菜から、ヴィテッロ・トンナートと子羊のレバーのパテ。

トンナートのムースには茹で卵のみでマヨネーズが加えられてないとの事で私でもOK。


この子羊のレバーのパテにはクネオ県特産品の栗も入ってて、レバーのコクと栗とソテーした葱の甘さが調和されてて、添えられた胡桃とレーズンのライ麦パンともいい感じ。

サンブーコ村の子羊、これが「AGNELLO  SAMBUCANO」としスローフード協会のプレシーディオに認定されている食材。

良質でその土地の環境に適した動植物、農産物、限られた生産者を守る趣旨で立ち上げられたプロジェクト「プレシーディオ」。


温菜は、リッコタチーズのフラン(手前)と干し鱈とジャガイモ(バッカラ・マンテカート)。


今回の目的のパスタ!
「CRUSET」
クルセットと呼ばれる手打ちパスタ。
プーリア州の「オレッキエッテ」みたいでしょう。
一口大に切り分けた生地を親指で押さえながら成形。
定番ソースはポロ葱とジャガイモ。
パスタはモチモチ、このストゥーラ渓谷の山奥でしか食べられない郷土パスタです。


メインはアニェッロ・サンブカーノ・アル・フォルノ。
子羊のオーブン焼き ローズマリー風味。


デザートは単品でも盛り合わせでも可で、満腹でも欲張って盛り合わせに。
果実たっぷりのブルベリーのババロア、手作りアプリコットジャムたっぷりのチョコケーキ「ザッハトルテ」、アマレッティとナッツケーキ。

いろいろ食べて、地産地消の新鮮な食材に美味しい山の湧き水の提供、コースメニューはコペルト(席料、パン代)も込みで30ユーロ。


内装も山の中のレストランらしくとても温かな雰囲気。

宿泊施設にはサウナやスチームサウナも完備、子供が遊べる芝生の庭もあるので、子供連れでものんびり出来そう。


食後はしっかりとウォーキングも!
サンブーコ村のシンボル、切り立った「ベルサイオ」山に見守られながら・・・。


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