日本から帰ってきてみると、自宅には念願のペレットストーブが設置されていました。
木を粉砕して乾燥させ、圧縮形成した木材「ペレット」を燃料とするストーブ。
北イタリアではかなり普及しているこのペレットストーブ。様々なメーカーのものを見比べましたが、自宅の内装に合い、場所をとらないスリムタイプのベルガモ近郊で作られている「JOLLY MEC(ジョリー・メック)を選びました。

地球温暖化防止に貢献する環境にも身体にも優しいストーブで、体の芯から暖めてくれる優れもの!

勿論、冬季は雪に覆われる北イタリアピエモンテの山間部に住んでいるのですから暖炉もありますし、イタリアの建物には主流の暖房器具(各部屋の壁に設置された、水と不凍液が入っている電熱線を暖め循環させるラジエーター)も備わっています。
我が家は天井が吹き抜けになっているので、暖房の空調管理が難しかったし、このラジエーターのガス代が半端ではありませんでした。
暖炉に温風が前方に吹き出すようなファンヒーター装置がついた薪ストーブを埋め込むというのも案としてありましたが、年季の入ったレンガ造りの暖炉を壊したくないのは家族全員一致だったので、最終的にはペレットストーブに落ち着いたのです。
ですが、イタリアの景観法はとても厳しくややこしいもので、ペレットストーブの排気筒をどこに設置できるかを業者さんと相談から始まり、コンドミニアムを4世帯で分譲しているので所有者全員の承諾を得て、市役所に設置許可を申請。
(余談ですが、義父が住んでいるコンドミニアムの住人は昨夏エアコンの室外機をベランダに設置する許可を申請せず取り付けてしまったので、自治体から罰金請求がきたのだとか・・・)
結局煙突をつけなければ許可が下りなかったので、昨夏屋根を全面改装する際に、ペレット用の排気筒も取り付けてもらうことで、何とか事態が収まったのです。

薪ストーブと違い、点火、火力調整、消化全てワンタッチ。ペレットのつぎ足しと、たまに灰とガラスの煤掃除、加湿器への水補充だけで手入れが楽!
イタリアの水は硬水で石灰質が内部に付着しないように、加湿器に入れる水は 「ACQUA DEMINERALIZZATA(無機質水)」を使用したほうがよいと助言されたので、それを使用しています。
こちらでは、ペレット1袋15KG、5ユーロ前後で販売されています。木材の産地別に販売されていて(アメリカ産、カナダ産、オーストリア産・・・・)、良質なオーストリア産を使用しています。
だいたい1時間で1KG消費しているかな。

エコロジーで、体もポカポカになるペレットストーブ、日本でももっと普及すればいいのに!
「火のある暮らし」というのは、とても落ち着くものです。

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