聖なるワイン


VIN SANTO ヴィンサントとは、トスカーナ地方の代表的な食後の甘口ワインで、アーモンドが入った伝統焼き菓子「カントゥッチ」をこのヴィンサントにたっぷり浸して食べる事で有名なので、このワインの名を耳にした事がある方も多いのではビックリマーク

通常、ヴィンサントと呼ばれるワインは、トレッビアーノ・トスカーナ種とマルヴァジア種を使い醸造されます。

長時間掛けて発酵させるので、シェリー酒やマルサラ酒に似た甘美な逸品。

ヴィンサントも大好きですが、これと同じ製法で醸造された、サンジョヴェーゼ種50%を使用、ヴィンサント・ロッソとも呼ばれている「OCCHIO DI PERNICE (オッキオ・ディ・ぺルニーチェ 上記写真)は五感すべてを心地よく満たしてくれるワインの1つだと勝手に思い込んでいます。

さて、このVIN SANTO直訳すると「聖なるワイン」になるのだけれど、名前の由来にはさまざまな力説があり・・・・。

1348年、その当時中世ヨーロッパで大流行していた、ペスト菌の感染により多くの犠牲者を出し、助けを求めて信者たちが、シエナ派のフランチェスカーノ司祭のもとへ駆け寄り、このヴィンサントを用い儀式を行い、奇跡をもたらしたという説。

他には、東西カトリック教会統合のための宗教会議が、1439年フィレンツェにて行われた際、ギリシャ正教、ジョヴァンニ・ベッサリオーネ大司教がもてなされたヴィンサントを口にし
「これはXANTOS(サントス)のワインだ」と叫んだのです。

彼は母国ギリシャのサントリーニで造られているパッシートワインにそっくりだと称賛したのですが、その「XANTOS」という言葉をイタリア司教側は、「SANTE」と思い込み、それからこのワインが「VINO SANTO」と呼ばれるようになったとか。

逸話は様々ありますが、カトリック教会での重要な祭儀に何世紀にも渡り使われてきた、由緒あるワインには変わりないということですね。

このヴィンサント、収穫された葡萄を乾燥させてプレスするのですが、満月から新月までの期間干されるのだそうです。

葡萄を収穫したり、樽へ移し替えたり、瓶詰めしたり、月の満ち欠けに多いに左右されるので、大抵のワイナリーのカレンダーは月歴が記されています。

自然の流れには逆らわずってことですね!

プレスされた果汁は、CARATELLI(カラテッリ)と呼ばれる15~50リットルの小さなオーク樽に3分の2程の果汁と、MADRE(マードレ)と呼ばれる過去のヴィンテージのヴィンサントの熟成によって樽底に沈殿した澱や酵母を加え、最低3年以上は熟成させます。

ヴィンサント、何処に保管され熟成されるか皆さんご存知ですか!?

湿度や、夏季、冬季の気温差が激しい屋根裏部屋なのです。
ここで熟成させることにより、ゆっくりと液体が蒸発され、ワインの甘みが凝縮され、深い琥珀色の奥行きのある味わいに仕上がるのだそう。

余韻やアロマを楽しめるワイン、皆さんも機会があれば是非味わってみてください。

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