歴史あるワイナリー続編・・カルミニャーノ

スーパートスカーナを継ぐ高貴なワイナリー・・・・・・
ボナコッシ家の伝統 カルミニャーノ・・・・・・・

http://www.capezzana.it/

カルミニャーノ地区は、フィレンツェより北西に20KMほどの、プラート県内に位置します。

トスカーナのワインといわれると、キャンティ地区や、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ地区が、すぐに浮かんでくるのではないでしょうか・・・・・。

面積を比較してみても・・・・・
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・・・・・・・・・10分の1
キャンティクラッシコ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100分の1
とその規模は、驚くほど小さいのですが・・・・・
しかし、このカルミニャーノ驚くほど深い歴史を持った地域だとゆうこと、みなさん御存じでしたか?

特にこの Capezzana(カぺッツァーナ)の歴史は魅力的です。

今回通訳で付き添った、Capezzanaのマーケティング担当のベアトリーチェさんはこう語ってくれました。

20世紀のはじめ、ベアトリーチェさんの、曾祖父にあたる、アレッサンドロ・コンティーニ・ボナコッシ伯爵は、スペイン滞在中に、古物商として成功を収め、トスカーナに戻ってきました。(現在彼のコレクションは、フィレンツェのウフィッツィ美術館の宝物庫に収められています)

1920年代、彼はこの、カペッツァーナの土地を購入し、ワインとオリーブオイルの生産に情熱を注ぎ、その5年後、ファーストヴィンテージを造り出しました。

ベアトリーチェさんの実姉が、ある公文書(賃貸契約書)を見つけ出し、そこには「804年にカルミニャーノでは、ワインとオリーブの栽培がされていた」と記載されていたそうです。

それだけではなく・・・・・
14世紀初め、ダンテはプラートにワインセラーを持っており、カルミニャーノのワインを大量に購入していたと記述。

17世紀には、医師で、自然科学者であったリーディが、ジュピター(ローマ神話の神)に相応しいと称えた記述。

さらに、メディチ家のコジモ3世は、実に農学や醸造学に熱心だったらしく、紛いなワインの生産を防ぐため、世界で最初の原産地呼称規定、今でゆう、D.O.C.のワイン法を制定し、その時選ばれたのが

カルミニャーノ。

それ以外には
CHIANTI       (キャンティ)
POMINO       (ポミーノ)
VALDARNO    (バルダルノ)

カルミニャーノワインと名乗るにあたり、絶対条件があります。

それは、サンジョベーゼ種主体で、その中に10%~20%必ずカベルネ種を加えて造らなければいけないこと。

そしてまたここにも、隠された面白い逸話があるんです。

カテリーナ・デ・メディチが、フランスのアンリ2世と結婚するため、フィレンツェから宮廷料理人とともに、たくさんのイタリア料理の技術を抱えていき、その祝い返しとし、ボルドータイプのワインと、カベルネ種の苗木が贈られたそうです。

それ以来、このカルミニャーノの地では、大切に受け継がれているのです。

D.O.C.G.ワインに認定されているもので、カベルネ種を加えることが義務づけられているのは、カルミニャーノだけだそうです。

この偉大なるワイナリーを支えている、コンティーニ・ボナコッシ家。

イタリアでは、珍しい7人兄弟!!!!

そのうち、経営に携わっているのは、4人だそうですが、これからも彼らの子供たち、孫・・・・・ずっとずっとこのカルミニャーノの歴史とともに歩んでいって欲しいものです。

そして、南麻布にある
http://www.mario-frittoli.com/ja
このレストランとの、コラボレーションディナーもほんとに、素敵でした。

ここのシェフもトスカーナ州リボルノ出身とあり、トスカーナ料理と、トスカーナワインで大盛況でした。

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