TERROIR ~複合的地域性~

アルバからバルバレスコに向かう途中、辺り一面、葡萄畑に囲まれここ一帯が、イタリアワインきっての高級ワイン産地である事に気付かされます。これほど区画整備された葡萄畑は、バローロ、バルバレスコ以外、イタリアのどの地方に行っても見ることができないそう・・・・。


ピエモンテ州の気候は厳しく、降水量も多く、夏は暑く、冬は寒い乾燥した気候で葡萄の栽培に適しています。
バルバレスコ地区は、バルバレスコ、ネイベ、トレイゾの3つの村と500ヘクタールのネッビオーロの畑からなり
毎年250万本のワインを産出しています。


ピエモンテ州の南に位置するバルバレスコの葡萄畑は、海抜200~400Mの非常に勾配の急な丘で栽培されています。カルシウム成分の石灰岩質の土壌で、土に含まれているカルシウムの集中度合いと、砂の層が混ざり合い、この葡萄畑より上質のバルバレスコが出来上がります。もう少し南西に下った、バローロの土壌は石灰粘土質ですが、バローロに比べ、砂を多く含むバルバレスコの土壌は、葡萄の熟成をバローロより1年早めます。(法定熟成期間規定)
南、南東、南西のいづれかの方向に傾いた畑にしか葡萄を栽培しないそうです。


「TERROIR テロワール」、土壌、立地、気候、畑の管理、・・・その土地のあらゆる現象との密接な結びつきが、
イタリアきっての最高品質ワインを育てるのだとゆうことを、改めて感じました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Proudly powered by WordPress | テーマ: Baskerville 2 by Anders Noren

ページ先頭へ ↑