先週の火曜日で賑やかなカーニバルも終わり、水曜日から今年の復活祭3月27日まで四句節期に入るので、多くのカトリックと信者は肉食やアルコールを断ち質素な生活に入ります。
私の仲の良い友人夫婦も熱心な信者達なので、この時期は一緒に食事を共にする事も無く・・・。
さて急にこの辺りも寒くなり、雪もちらつき始め、一年に一回くらいはガッツリ食べて栄養補給な「ボーリット・ミスト」をカーニバルが終わる頃、義父を誘い食べに行ってきました。
ボーリット・ミストとは数種の肉の水煮料理。肉の様々な部位の塊を香味野菜と一緒に煮込む料理で、北イタリアの寒い内陸部では様々な地域で食べられていますが、特に名を馳せているのは私が住む地域の、Bollito alla Piemontese (ピエモンテ風煮込み) とエミリア・ロマーニャ州エミリア地方のBollito alla Bolignese (ボローニャ風煮込み)。
上記の写真のように、ワゴンの上に鍋から取り出した熱々のお肉の塊と付け合わせ野菜が盛られており、お客の要望毎に肉を切り分けサーヴしていきます。
ピエモンテ風は7種類の部位と7種類のサルサ(ソース)というのが条件。
私のブログ内でも度々触れるこのピエモンテ風ボーリット・ミスト。
肉の部位は仔牛肉か冬の時期は去勢牛肉と牛肉の肩肉、前部胸腹肉、頭、舌、テール、雌鶏、別鍋で調理したコテッキーノ(腸詰豚肉の水煮)が定番で、この日はトマトソースで煮込まれたトリッパも一緒に。
ワインはピエモンテ南部の地種ドルチェット種のDOCGドリアーニ、このラベルもこのお店仕様、近郊の組合クラベザーナ社のもの。
ボーリットミストの産地と寄り添うように隣接された地域で生産されている地産品種ドルチェット、南ピエモンテのザ・テーブルワイン!
地方料理を知ると、その地方のワインがどう寄り添っているかも垣間見れるのが、多種多様なイタリア料理&ワインの魅力!
付け合わせのサルサは バニェット・ヴェルデ (パセリのグリーンソース)、バニェット・ロッソ(トマトソース)に、マスタード、ラッファノ (擦り下ろし西洋ワサビ)、コニャ (収穫期の葡萄果汁に林檎、洋梨、無花果、プルーン等秋の果物を細かく切り、一緒に煮込んだピエモンテランゲ地方のジャム)、マルメッラータ・ディ・ノッチョーラ (蜂蜜と砕いたヘーゼルナッツのジャム)に粗挽き塩。
パセリソースとピリ辛の西洋ワサビが大好きな私ですが、妊婦中の身、パセリは我慢しておきました・・・。
イタリアの妊婦の迷信としてまず挙げられるのがこの「妊娠中パセリは食べるべからず!」。
妊娠中にパセリを大量摂取すると、子宮が収縮するので流産しやすくなるという誰もが信じている言い伝え。
こっちのレストランで働いていると、妊婦のオーダーが入ってくると細心の注意を払わなければならないので、このパセリ話も何度聞かされた事か!
ハーブ辞典を見てみると、ビタミンA、C、ミネラル豊富で妊婦中摂取も問題なく美容と健康に良いと記されているのですが、私もなんだかんだ言い、イタリアーナの迷信に従っちゃってます。
ドーンと豪快に盛られた肉肉肉! おかわりいかがですか、とワゴンが再び戻ってくるので、気に入った部位が再度食べれるのですが、さすがにこれだけ食べれば女子は満腹。
ドルチェはもワゴンサービスですが、これまた先日の記事でも書いたように食べれるものが限られてて、ちょこっと盛りで、カーニバル期の揚げ菓子、「ブジーエ」と「ブネット」(ココアと砕いたアマレットを加えて湯煎焼きするプティング)を。
この日もカーニバル期終了間近という事で、大いに賑わってました。
因みに後者のボローニャ風のボーリットミストは豚肉の家畜が盛んな地方らしく、豚肉主体。
コッテキーノ(腸詰豚肉)、ザンポーネ(豚足の皮に詰め物をしたソーセージ)、プロシュート・コット、スペアリブに牛肉や仔牛肉も加えごった煮にしたもの。
こっちは、パセリソースと果物の辛子漬け「モスタルダ」が付け合わせソース。
定番ワインはコッテコテの脂身を微発泡、アルコール度数低めの地産種ランブルスコが拭ってくれるという、その地方の伝統料理に合わせるのに理に適ってます。
豚肉、コテコテ大好きな方はエミリア地方のグルメ旅をお勧めします。
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