DEGUSTAZIONE ~試飲会~

2008年10月の週末・・・・バルバレスコは賑やかです。

「BARBARESCO WEEK-END」と題し、毎週30ものバルバレスコ近辺のワイナリーのワインを試飲できるイベントが開催されています。

私が仕事の合間に訪れることができた、10月最後の日曜日。

全てのワインが2005年もの

その中でも私好みの美味しいワインは・・・。

      勉強MOCCAGATTA          Bric Balin

      勉強MARCHESI DI GRESY    Camp Gros

      勉強CERETTO              Bernardot

      勉強CECILIA MONTE        Serracapelli

      勉強CIGLIUTI               Serraboella

      勉強BOFFA CARLO         Vitalotti

      勉強CASTELLO DI NEIVE    Santo Stefano

      勉強FONTANA BIANCA       Sori Burdin 

BARBARESCO

バルバレスコは人口638人、二つの分離集落地区から成り立つ、とてもひっそりとして落ち着いた雰囲気を漂わせています。ローマ帝国時代、ドイツから異民族(BARBARI=異民族)が定住したのがこの村で、名前の由来はそこから付いたそうです。右の塔はローマ帝国崩壊後以後、要塞として建設され、現在はバルバレスコのシンボルなっています。


塔の後ろ側に回ると、その高台からはタナロ川、耕作地帯が広がっています。


このタナロ川を挟み、写真左側がランゲ地区、右側はロエロ地区と称されており、奥の丘陵地帯は葡萄畑ではなく、この近辺特産の、TONDA GENTILEとゆうヘーゼルナッツの木が生い茂っています。
フランスで生まれたミシュラン星付きガイドイタリア版ではこのタナロ川一帯にあるレストランが次々と星を獲得し始め、瞬く間に美食家たちの注目の的となりました。


PRODOTTORI DEL BARBARESCOは、アルバ国立醸造学校の創立者でもある、ドミニオ・カヴァッツァが1894年に設立しましたが、ファシズムの影響を受けて閉鎖してしまいました。醸造家たちの情熱的な再興への思いが、1958年組合を復活させ、現在はこのイタリアでも評価の高いPRODOTTORI DEL BARBARESCOに引き継がれました。
バルバレスコのCRU(最良の畑)が200ヘクタールにたいし、この組合は100ヘクタールをも所有しています。

TERROIR ~複合的地域性~

アルバからバルバレスコに向かう途中、辺り一面、葡萄畑に囲まれここ一帯が、イタリアワインきっての高級ワイン産地である事に気付かされます。これほど区画整備された葡萄畑は、バローロ、バルバレスコ以外、イタリアのどの地方に行っても見ることができないそう・・・・。


ピエモンテ州の気候は厳しく、降水量も多く、夏は暑く、冬は寒い乾燥した気候で葡萄の栽培に適しています。
バルバレスコ地区は、バルバレスコ、ネイベ、トレイゾの3つの村と500ヘクタールのネッビオーロの畑からなり
毎年250万本のワインを産出しています。


ピエモンテ州の南に位置するバルバレスコの葡萄畑は、海抜200~400Mの非常に勾配の急な丘で栽培されています。カルシウム成分の石灰岩質の土壌で、土に含まれているカルシウムの集中度合いと、砂の層が混ざり合い、この葡萄畑より上質のバルバレスコが出来上がります。もう少し南西に下った、バローロの土壌は石灰粘土質ですが、バローロに比べ、砂を多く含むバルバレスコの土壌は、葡萄の熟成をバローロより1年早めます。(法定熟成期間規定)
南、南東、南西のいづれかの方向に傾いた畑にしか葡萄を栽培しないそうです。


「TERROIR テロワール」、土壌、立地、気候、畑の管理、・・・その土地のあらゆる現象との密接な結びつきが、
イタリアきっての最高品質ワインを育てるのだとゆうことを、改めて感じました。

眺めのいい部屋

2008年9月から、12月まで、アルバはトリュフの時季で賑わいを見せます。
そんな時季の、バルバレスコ村の分離集落の一つ、トレ・ステッレにある、星付きレストランへ働きに行きました。
私がお世話になった部屋からの眺めは、見渡す限り葡萄畑、1967年、バルバレスコ最高のクリュにも認定された、RABAJA(ラバヤ)畑を眼下に・・・・・・・・。
写真では凝視しないと見えにくいですが、この部屋からバルバレスコの塔も、BRUNO ROCCA、MOCCA GATTA, CASINA LUISIN,CORTESE GIUSEPPE,MARCHESI DI GRASYなど、バルバレスコの有名ワイナリーも一望できます。


収穫間近のバルベーラ種。1799年モンフェッラート公国の時代が起源だといわれており、1800年代の文献には、「繁殖力のある、力強い植物、寒さにも強く、生産性も高い」と記されています。
葡萄の成熟が、ドルチェットより、2週間遅く、ネッビオーロよりも早いので、各ワイナリーは無理なく、このピエモンテの3代品種の、収穫、醸造できるそうです。


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