西リビエラの端の端からマントンへ


鮮明な目が覚めるような黄色いミモザの花が春を告げてくれています。
残念ながら気候的にピエモンテでは見かけることがなく、ミモザの花の一大産地、リグーリア州西側の一番端フランスとの国境に接するVENTIMIGLIA(ヴェンティミリア)一帯から国境を越えた町、MENTON(和名:マントン)では今季町中に咲き誇り、雰囲気をさらに鮮やかにしてくれています。
そう、今回はちょっと用事でこの辺りにいました。
この心地のよい潮風と、ミモザの優しい香り(花粉症の方は辛いかもしれませんが・・・・)が、リグーリアに帰ってきた~っと安堵感。
夫は西リグーリア出身、私も長年西リグーリアで働いていたので、リビエラならではの穏やかな春の兆しは「帰ってきた~」と言わずにいられません(笑)。


フランス側マントン旧市街の眺めのよい高台より~。

写真の入り江の左奥のヨットハーバーの先が、イタリアとフランスとの国境。
昔使用していた検問所の名残もありますが、EU連合となり簡単に行き来出来る様になったとのことで、この界隈はイタリア人、フランス人が交差する場所、ニースのように大きな観光都市でもなく、のんびり散策出来るのも魅力。
ニースから電車でも30分程だし、ちょっとイタリアのような雰囲気も味わえたら~という方には日帰り観光におすすめの場所!!!



旧市街の坂道の路地を散策しながら辿り着くのは見事なモノトーンのモザイクの階段と広場が広がるサン・ミッシェル教会、モナコ大公オルノ3世の命により建造され(1720年~1795年)広場のモザイク模様はモナコ公家の紋章を模ったもの。

マントンをこよなく愛した芸術家、ジャン・コクトーもこれらのモザイク技法に感銘を受け、同じ技法を用いたモザイク作品に没頭していったのだそうです。

港からこの旧市街の丘を見上げると一際目立ちますが、優雅で気品あるバロック様式の教会は見事に調和しています。


今回は慌しく用事を済ませ、ゆっくりと旧市街散策やバロック建築を堪能出来なかったので、次回は目的をマントン!にし再訪計画をたてねば!

細い坂道、路地裏、曲がり角を曲がったら何があるかなという楽しみ方が尾道にとても似ているマントンの旧市街を今回はバーチャルな世界でお届けしますね!














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南仏備忘録2013

南仏ぶらぶら旅。

南仏ではロゼを飲むべしの如く、何処でも食事のお供に冷えたロゼワインを頂いていました。

何でしょうこの軽やかで心地の良い飲み口。イタリアのロゼワインはもう少し骨格がはっきりどっしりしているので、軽やかさを求めるのであれば白をってなってしまうのだけれど、南仏のロゼはどの料理にも合わせやすくスイスイ飲めてしまい、淡い色合いのサーモンピンクが一段と食卓を華やかにしてくれる名脇役。



今回はアルプ・オート・プロヴァンス県のFORCALQUIER(フォルカルキエ)近郊に滞在したので、この周辺のAOC COTEAUX DE PIERREVERT(コトー・ド・ピエールヴェール)産のものや、南下しては、COTES DE PROVENCE(コート・ドゥ・プロヴァンス)産のものを、行く先々で嗜む嗜む!

言わずと知れたイタリア赤ワインの名譲地の南ピエモンテから訪れる身としては、我が土地にはない品種、シラー、グルナッシュ、カリニャン等を使っての醸造と軽やかさが妙に新鮮。
(昨今のピエモンテでは軽くて飲みやすいワインより、多少なりともバリックをきかせた醸造を好むワイナリーが殆どだから尚更そう感じるのかもしれない・・・)


料理も夏らしいラタトゥイユに、フレッシュでクリーミーな山羊チーズの上にカッリカリのクランブルをのせたものや・・・・

彩り豊かでボリューム満点なニース風サラダも野菜不足になりがちな旅のお助け品。

ザ・鮭定食 フレンチスタイル


柔らか~い牛肉のグリーンペッパーソース(写真上)にマスタードクリームソース(写真下)






内装も雰囲気もポップでキュートな南仏。西リグーリアや南ピエモンテと国境を接し、長年この界隈に住んでいるので、たとえ言語が違えども親近感が沸き、安堵感が広がる地。

今春ローマへ滞在した際、同国のイタリア人でもこうも州により人柄や雰囲気が変わってしまうのか・・・と再確認してきたばかりだもの!

今回はラベンダー畑と峡谷巡りが目的の旅だったので、次回は南仏ワインたちだわ!

南仏でシャンブル・ドットに泊まろう!

Chambre d’hotes

シャンブル・ドット・・・・・一般家庭の空き部屋を客室に改装し、旅行客に朝食も含め提供する民宿、BED&BREAKFASTみたいなものかな。

前回はスケジュールの都合上、日帰りの強行突破な旅であった為、今回はこの南仏ならではの民宿に滞在したかったのです。

温暖な気候とのんびりした田園風景、広大な敷地が広がる南仏ならではのカントリースタイルを身近に感じられるこのような民宿は、ほっこり和む場所のひとつでもあります。

美味しい野菜や出来立てチーズを提供してくれる、イタリアのアグリ(農場経営型宿泊施設)も勿論イタリアらしさ満載な宿泊スタイルですが、規模ももう少し大きくなってしまうのに対し、シャンブル・ドットは本当にこじんまりとしていて、友人宅のお部屋にお泊りに行くという感覚や、南仏カントリースタイルの内装、昔家族の誰かが使っていたようなアンティーク家具を引っ張りだしてきたような手作り感がとても可愛らしくて温かみがあるのも私にはとても魅力的です。




窓を開けると、ローズマリーやタイムなどの様々なハーブの香り、緑の草原、元気いっぱいに咲くひまわり、黄金色に輝く小麦畑、このような自然が作り出す光景に浸れることが、本当に優雅極まりないと思える私の気分転換、パワーチャージ源!



手作りジャム、バター、ヨーグルトに、宿泊客と同じテーブルを共にし、後ろではマダムが暖かいミルクを用意してくれながら、同日に宿泊していた夫婦はどうやら隣町から来ていたようで、マダムととりとめのないおしゃべりをしていて、それに耳を傾けるのも楽しかったぁ。



看板なんて掲げてないから、田舎の畦道を探し当てて(ナビがあるから簡単に検索出来たけど・・・)、大きな一軒家の脇から普段着のおばちゃんが「こっち、こっち」と思いっきり手をふり合図してくれたり、わんこまでも見送りに出てきてくれたり、こういうアットホームなとこ、居心地のいい宿ってのは、また帰りたくなるんですよね~。

南仏の旅は自分のお気に入りのシャンブル・ドットを探してみるのも面白いですよ!

南仏ヒーリングスポット

残暑お見舞い申し上げます。

8月も後半に入り北イタリアピエモンテ南部では、ずいぶんと涼しく凌ぎやすくなりました。

毎朝起床し、IPHONE片手にイタリアと日本各地の天候と気温をチェックするのが日課ですが、私の実家のある広島は連日35度の表示・・・・。

今年は特に西日本が猛暑・・・・早くうだるような暑さが通り過ぎ、凌ぎやすくなりますように・・・。

さてさて、イタリアも祝日があったり、バカンス期で来客が入れ替わりたちかわりあったりと、前回のラベンダー街道散策記から間が空いてしまいごめんなさい!

ラベンダー街道をゆくはこちら

ヴァレンソール高原からさらに西のルート、ソー村やセナンク修道院辺りまで今年もドライブしに行きたかったのですが、今回は夫の希望も有りで、彼が幼少時に両親と良く訪れていた南仏内陸部にある峡谷をドライブしながら帰るというルートとなりました。

ヴァレンソール高原から東へ(イタリア方面)、切り立った岩壁にひっそり佇む集落Moustiers-Sainte-Marie(ムスティエ=サント=マリー)村を通り、Lac de Sainte Croix(サントクロワ湖)から、ヨーロッパのグランドキャニオンと称されている「ヴェルドン峡谷」へ!

Les Gorges du Verdun

アルプ=オート=プロヴァンス県にありヴェルドン川を挟み雄大に広がるキャニオン、石灰石剥き出しの荒々しい断崖絶壁。

北側のルートは見下ろすように、南側は見上げられるルートとなっているようで、今回は北側へ!

所々にビュースポットがあり車を停め見下ろすことができるのですが、この日は悪天候でもあったため、雨雲と時折強風、目の眩むような高さから覗き込む垂直壁は、刺々しく物凄い威圧感。

晴天ならば谷間を流れるヴェルドン川がエメラルドグリーン色に、今回のドライブでは見れずじまいになってしまったけれど、真夏の炎天下での運転ではなかったので、岩肌を切り崩したくねくね曲がった車道をゆっくり快適にドライブできたのは、それはそれでよかったのかも。


ヴェルドン峡谷を抜ける頃には晴れ間も見えはじめ、ヴェルドン川が注ぐ小さな湖もご覧のように発色に~!

それから・・・・Castellane(カステラーヌ)村を抜け、赤い峡谷と称されている二つの谷、ダルイ峡谷(Gorges de Daluis)と、シアン峡谷(Gorges du Cians)を目指しさらに東へ東へ。

石灰石の白い岩肌から、突如紫色帯びた赤い岩壁出現。





ニース北部の山岳部アルプマリティム県にあるこの二つの峡谷、岩石に含まれる鉄が地表に露出し酸化したため赤く色付き、ごつごつしたトンネルや、崖すれすれの車道、立ちはだかる岩壁はリアルに再現されてるっ!ではなくて正真正銘本物!



このふたつの峡谷の中で特に気に入った場所がシアン峡谷にある遊歩道Grande Clue(グランクリュ)。

岩が降ってきそうなど迫力だけど、遊歩道脇に流れるシアン川のせせらぎと、岩壁の隙間から降り注ぐ陽光・・・・自然の恵みに感謝!身近に触れれる場所に生活できている有難さ。

ほんの少し歩いただけですが、何とも言えぬ爽快感!浄化作用抜群のヒーリングスポットです!


突如岩が白っぽく戻りミルフィーユのような地層に。アルプス造山運動実に興味深い!

ラベンダー街道をゆく


南ピエモンテ州クネオの西にあるストゥーラ渓谷のマッダレーナ峠を越えフランス入国!


峠を下ると、ヨーロッパでも有数の水力発電ダムとしてつくられた人口湖、「セールポンソン湖(Lac de Serre Poncon)」が眼下に広がり、撮影時曇空で霞んで見えますが、イタリアの湖水地方には見られないエメラルドグリーンの何とも色鮮やかな湖が突如出現、その発色にこの湖畔を通るたびいつも見入ってしまう私。


素朴な田舎の風景が広がるリュベロン地方は南仏プロヴァンスの中でも大好きな場所。

通常は7月初旬頃訪れているプロヴァンスラベンダー街道ですが、今年は春先も天候不順で初夏も気温がなかなか定まらなかったので、ラベンダーの開花もどうやら例年より2、3週間ほど遅れているとの情報も得ていたので、時期をずらし先日行ってきました。

ラベンダーは開花後香りが一番良いときに刈入れされ、蒸気で一気にエッセンシャルオイルを抽出するので、近場在住ではないので(自宅からこのラベンダー畑までは300kmほど・・・・)花見タイミングは見逃せな~い。

プロヴァンスの中心といわれるマノスク(MANOSQUE)から東西に広がるラベンダー畑、今年は東側のヴァレンソール高原(PLATEAU DE VALENSOLE)散策。


この界隈はLAVANDIN GROSSO(ラヴァンディン・グロッソ=ラベンダーの交配種)畑が果てしなく続き、青紫の大海原、向日葵と麦とのコントラストも絶妙!






通常のラベンダーの花びらより大きく、発色も鮮やかなのが特徴のLAVANDIN GROSSO。
見応え十分ですが、ものすごい蜂の量・・・・。あちこちでこのような可愛らしい看板も。


畑の中にある蒸留所。これらはエッセンシャルを抽出された後のぎっしりと詰まったラベンダー。

物凄い甘い香りが立ち込み、即席アロマテラピー状態。


別の畑の脇に佇む小さな小さな工房では、手作り商品の直売。

試しに買ってみたラベンダーの石鹸を帰宅しさっそく使用、なんとまぁ使い心地と香りがとっても優しい。買いだめして帰らなかったのが悔やまれるけれど、来年の楽しみのひとつにしておこう!



ローズマリー、タ イムやアニス様々な香りが飛び込んでくる香りの宝庫、プロヴァンス地方。

この辺りの植物を使って精油を抽出し始めたロクシタンのコスメ創業も十分納得。

ピエモンテにはない光景だから、この時季の散策は気分転換にもってこい!時折雨も降り暑さも凌げたのも良かったわぁ。

メラヴェイユ渓谷~メルカントゥール国立公園 フランス~


南ピエモンテからニース方面へ下る道、昔塩の交易路として栄えていたタンド峠を越えたら広大なメルカントゥール国立公園があります。
メラヴェイユ(伊語ではメラヴィリア)とは、「感嘆、驚異なる」を意味する、ヨーロッパ隋一の壁画がある渓谷。今年の夏の終わりの素敵な想い出、充実感たっぷりの気分転換できた登山となりました。



ロッジのある山頂(2116m)目掛け、標高差800mほどの登山の始まり。
通りすがりの挨拶は登山のマナー。皆とても清々しい笑顔。
山で出会う人ってほんと気持ちいい挨拶と表情してて、毎回すれ違うのが楽しみでもあります。
この渓谷は傾斜が緩やかで、湿度も低く比較的歩きやすい登山道でした。


風の音と鳥のさえずりのみが聞こえてきます。
この渓谷も1947年まで、イタリア・クネオ県のものだでしたが第二次大戦敗戦時、フランスに領土略奪されてしまったのです。


南仏で日常的に飲むワインといえばロゼ!飲みやすく軽やかなんですよね。陽光にかざすとサーモンピンク色になってとっても綺麗☆
クネオ渓谷郡側(イタリア・ピエモンテ州)だと、ロッジに用意してある赤ワインは、バルベーラが定番。
どこの国のロッジも定番ワイングラスはこれ。
「ゴット」 リグレ(リグーリア人)はこう呼んでいるので、私もこのように呼び慣れ親しんでいるちっちゃいガラスのコップ。
毎回山小屋での腹ごしらえを楽しみにしているのですが、ここではオムレットとサラミの盛り合わせが定番のようでした。
ピエモンテの渓谷郡のロッジでは、ポレンタとアルペンチーズを混ぜ合わせた、ポレンタ・コンチャが定番で、私はこっちのほうが美味しいし、温まるし、腹持ちも良いし好きだな。



紀元前1800年頃に農作や財産の無事を祈り、神に捧げられたものではないかと考えられているとのことですが、本目的が未解明で数多くの箇所は調査中。
これらの壁画も自分たちで歩いて探さないといけません!
赤褐色の滑らかな岸壁(鉄分や硫黄を多く含み、彫刻しやすかったため)、太陽光線に当たる面が謎解きの手掛かりです。
子牛や角、武器や用具・・・・屋外にある有史以前の彫刻として、ヨーロッパで最も古いもの、広大な壁画がある不可解な渓谷、メラヴェイユ。
鉄釘を使い、これらの壁画を残したのは、先住民族でもあったリグーリア人なのだそう。


アルプスの雪解け水によって出来る小さな湖がいくつも点在していて実に神秘的。
邪念を消して無心で精神統一、そんな言葉がぴったりな場所。
宗教上、山は崇拝、信仰の対象、神そのものであると譬えられる・・・吸い込まれそうな静寂さがここにあります。
禅をする感覚にすごく似てるのよね。

地殻変動・・・雨風の浸食・・・自然の偉大なオブジェ。
多くの芸術家にインスピレーションを与えてきた山々、まったくもってその通り、圧巻です。

登山~壁画探索~下山で10時間ほど歩きっぱなしでしたが、当分この感動の余韻に浸ってました。
ここは行く価値のある登山場所としおすすめです。

南仏エズ


寒中お見舞い申し上げます。
久しく御無沙汰してしまいました。年末年始の怒涛な行事も無事終了、装飾もやっと片付け終わり・・。この時季の自宅での御持て成しは超ハードですが、食卓を皆で囲むのは実に素敵な事。此処ピエモンテは、厳寒だった去年に比べ温和な日々が続いております。

さてそんな合間を縫って、南仏東部、ニースとモナコ間の中腹に建設された通称「鷲の巣村」と呼ばれるエズへ気分転換に。

眼下はコート・ダジュールの海原。久々の海!林芙美子女史の「海が見える、海が見えた 五年ぶりに見る尾道の海は懐かしい・・・」の放浪記の一節がなぜかふと脳裏を過ります。

サヴォーナよりリビエラ海岸を走り、1時間半でいける小トリップ。


情緒溢れるリグーリアや、南仏の路地裏、毎回散策するのは燥いでしまう私。
今年はもっと南仏の小さな集落を探訪しに行き、お気に入りスポットを見つけたいです。


皆さん時節柄、風邪などひかぬようお気をつけください。

入梅の候

梅雨の時季日本で過ごすのは何年ぶりでしょうか・・・・・。
雨音は心地よいですが、この湿っぽさ何とも言えませんね。
今回は、気分だけでもカラッとしたくて、私の大好きなハートコートダジュールをお届けします。
気分だけでも爽快になりましょうあせる


やっぱりいいですよね・・・・・。イタリア語で、CELESTE(空色)と表現します。
天界を表現する場合にも用いられます。何とも言えない素晴らしさです。

瑞々しい果物ベル




昼下がりのひととき

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