イタリアワイン ベストソムリエ コンクール


昨日は午後よりJET日欧商事主催の「イタリアワイン・ベスト・ソムリエ・コンクール」の決勝大会が開催されました。

総勢127名の現職ソムリエの方々が参加した予選結果、9名の準決勝進出者を選出、、ソムリエセミナーの上位3名と合わせ、12名の出場選手が各々の技を競い合いました。

準決勝を勝ち抜いたソムリエが、午後の決勝大会へ・・・・・。
その決勝を観戦しに行ってきました。

決勝戦は5名が選出され・・・・・・・

審査員は

日本ソムリエ協会  会長兼国際ソムリエ協会会長でもある、小飼一至氏
日本ソムリエ協会  顧問・名誉ソムリエ   塩田正志氏
同協会 最高技術顧問の方、副会長
リーデルジャパン 代表取締役社長   等々
特別ゲスト審査員とし女優の壇 ふみ氏も来場。

まず始めにブラインドテースティングから。

そして口答質問。

・ 料理とワインの組み合わせ

COSTOLETTA ALLA MILANESE
(仔牛のフィレ肉を叩いて平らくし、衣を付けて油焼きしたもの)

OSSOBUCO ALLA MILANESE
(仔牛のすね肉を輪切りにし、手の込んだ濃厚なソースで煮込み)

には、OLTREPO’ PAVESE ROSSO とOLTREPO’ PAVESE BARBERAをどちらを、どうして組み合わせるかとゆう質問。

・ イタリアワインを取り扱う、サービスする職業に属していて感じること。

・ サンジョベーゼ種のクローン種の品種名。

・ 日本市場のイタリアワインシェアは、現在20%なのだが、どうすれば、それを30%に引き上げることができるのだろうか。

・ 壇ふみ氏からは、今の時季女性をうっとりさせるような、イタリア料理、ワインを組み合わせたシチュエーションを如何にしたらいか。

その後は実技。


それから、VENEZIAのレストランの設定で・・・・。
AMARONE DELLA VALPOLLICELLAを注文するとゆう設定で・・・。

AMARONEの製造方法の特徴を説明。

AMARONEとは、葡萄を一房ずつ選りすぐって収穫し、それを陰干しで4か月程乾燥させ、葡萄の中の水分を30%~40%減少させて糖分を上昇させ濃縮度を高めて造られているワイン。

この作業のことを、イタリア語で ”APPASIOMENTO” と呼びます。


今回使用された、”コスタセラ” アマローネ・デッラ・ヴァルボリチェッラ・クラシコ。
”コスタセラ”は、葡萄畑の名前で、ヴァルボリチェッラ地区の中で最も評価されているもの。

1月下旬まで、APPASIOMENTOされた葡萄を、スロヴェニア産オーク樽で24か月熟成させたもの。35年の長期熟成が可能と言われています。

それに合うVENEZIAの料理を、彼らのお勧めにより合わせるとゆう設定・・・。


メニューの内容は左から

・CARPACCIO DI MANZO
(薄く切った生の牛肉に、オリーブオイル、塩、胡椒、レモン、ルッコラ、チーズなどを添えた、ヴェネツィアの創作料理。16世紀の画家、カルパッチョに因んで付けられた料理名)

・BACCALA ALLA VICENTINA
(バッカラとは、鱈を開いて塩漬けにしたもの。それを何日か掛けて塩抜きしたものに、小麦粉をまぶして、玉葱や、アンチョビをオリーブオイルで炒め、更にミルクで煮たもの)

・PALMBACCI ALLA GHIOTTA
(PALMBACCIとは、野生の鳩。GHIOTTAとはウンブリア方言で肉焼き鍋。この料理は野禽のローストにかけたソースのこと)

・LEPRE IN CIVET
(野兎の煮込み料理)

・PIGNATTA
(卵、豚肉、生のベーコンなどを材料にした野菜スープ)

・CULATELLO DI ZIBELLO
(パルマ地方の豚の尻肉の生ハム)

・PASTICCIATA DI CAVALLO
(馬肉をチーズ、バター、肉汁で調味し、ポレンタを付け合わせたもの)

・FEGATO ALLA VENEZIANA
(ヴェネツィア風、仔牛のレバーを玉葱と炒めたもの)

・GOULASCH
(牛肉をトマト、玉葱、パプリカと共に煮込んだハンガリー風のシチュー。フリウリ ヴェネツィア・ジュリア州の州都トリエステの名物料理)

・CARBONADE
(ヴァッレダオスタ州方言。塩漬けした牛肉を赤ワインで煮込んだもの)

・FARSUMAGRU
(シチリアのトマトソースで蒸し焼きにしたミートローフ)

そのAMARONEに合うグラスワインを。


正解は、真ん中3番のグラスが、AMARONE専用グラスになります。

因みに一番右端は、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ専用グラス。


見事優勝された方は、ファロ資生堂のソムリエとして勤務されている
本多 康志氏です。



毎年一回開催されるこのコンクールを観戦することができ、ソムリエの方達のプロフェッショナルな技を観る事ができた貴重な体験でした。

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