南仏ヒーリングスポット

残暑お見舞い申し上げます。

8月も後半に入り北イタリアピエモンテ南部では、ずいぶんと涼しく凌ぎやすくなりました。

毎朝起床し、IPHONE片手にイタリアと日本各地の天候と気温をチェックするのが日課ですが、私の実家のある広島は連日35度の表示・・・・。

今年は特に西日本が猛暑・・・・早くうだるような暑さが通り過ぎ、凌ぎやすくなりますように・・・。

さてさて、イタリアも祝日があったり、バカンス期で来客が入れ替わりたちかわりあったりと、前回のラベンダー街道散策記から間が空いてしまいごめんなさい!

ラベンダー街道をゆくはこちら

ヴァレンソール高原からさらに西のルート、ソー村やセナンク修道院辺りまで今年もドライブしに行きたかったのですが、今回は夫の希望も有りで、彼が幼少時に両親と良く訪れていた南仏内陸部にある峡谷をドライブしながら帰るというルートとなりました。

ヴァレンソール高原から東へ(イタリア方面)、切り立った岩壁にひっそり佇む集落Moustiers-Sainte-Marie(ムスティエ=サント=マリー)村を通り、Lac de Sainte Croix(サントクロワ湖)から、ヨーロッパのグランドキャニオンと称されている「ヴェルドン峡谷」へ!

Les Gorges du Verdun

アルプ=オート=プロヴァンス県にありヴェルドン川を挟み雄大に広がるキャニオン、石灰石剥き出しの荒々しい断崖絶壁。

北側のルートは見下ろすように、南側は見上げられるルートとなっているようで、今回は北側へ!

所々にビュースポットがあり車を停め見下ろすことができるのですが、この日は悪天候でもあったため、雨雲と時折強風、目の眩むような高さから覗き込む垂直壁は、刺々しく物凄い威圧感。

晴天ならば谷間を流れるヴェルドン川がエメラルドグリーン色に、今回のドライブでは見れずじまいになってしまったけれど、真夏の炎天下での運転ではなかったので、岩肌を切り崩したくねくね曲がった車道をゆっくり快適にドライブできたのは、それはそれでよかったのかも。


ヴェルドン峡谷を抜ける頃には晴れ間も見えはじめ、ヴェルドン川が注ぐ小さな湖もご覧のように発色に~!

それから・・・・Castellane(カステラーヌ)村を抜け、赤い峡谷と称されている二つの谷、ダルイ峡谷(Gorges de Daluis)と、シアン峡谷(Gorges du Cians)を目指しさらに東へ東へ。

石灰石の白い岩肌から、突如紫色帯びた赤い岩壁出現。





ニース北部の山岳部アルプマリティム県にあるこの二つの峡谷、岩石に含まれる鉄が地表に露出し酸化したため赤く色付き、ごつごつしたトンネルや、崖すれすれの車道、立ちはだかる岩壁はリアルに再現されてるっ!ではなくて正真正銘本物!



このふたつの峡谷の中で特に気に入った場所がシアン峡谷にある遊歩道Grande Clue(グランクリュ)。

岩が降ってきそうなど迫力だけど、遊歩道脇に流れるシアン川のせせらぎと、岩壁の隙間から降り注ぐ陽光・・・・自然の恵みに感謝!身近に触れれる場所に生活できている有難さ。

ほんの少し歩いただけですが、何とも言えぬ爽快感!浄化作用抜群のヒーリングスポットです!


突如岩が白っぽく戻りミルフィーユのような地層に。アルプス造山運動実に興味深い!

ラベンダー街道をゆく


南ピエモンテ州クネオの西にあるストゥーラ渓谷のマッダレーナ峠を越えフランス入国!


峠を下ると、ヨーロッパでも有数の水力発電ダムとしてつくられた人口湖、「セールポンソン湖(Lac de Serre Poncon)」が眼下に広がり、撮影時曇空で霞んで見えますが、イタリアの湖水地方には見られないエメラルドグリーンの何とも色鮮やかな湖が突如出現、その発色にこの湖畔を通るたびいつも見入ってしまう私。


素朴な田舎の風景が広がるリュベロン地方は南仏プロヴァンスの中でも大好きな場所。

通常は7月初旬頃訪れているプロヴァンスラベンダー街道ですが、今年は春先も天候不順で初夏も気温がなかなか定まらなかったので、ラベンダーの開花もどうやら例年より2、3週間ほど遅れているとの情報も得ていたので、時期をずらし先日行ってきました。

ラベンダーは開花後香りが一番良いときに刈入れされ、蒸気で一気にエッセンシャルオイルを抽出するので、近場在住ではないので(自宅からこのラベンダー畑までは300kmほど・・・・)花見タイミングは見逃せな~い。

プロヴァンスの中心といわれるマノスク(MANOSQUE)から東西に広がるラベンダー畑、今年は東側のヴァレンソール高原(PLATEAU DE VALENSOLE)散策。


この界隈はLAVANDIN GROSSO(ラヴァンディン・グロッソ=ラベンダーの交配種)畑が果てしなく続き、青紫の大海原、向日葵と麦とのコントラストも絶妙!






通常のラベンダーの花びらより大きく、発色も鮮やかなのが特徴のLAVANDIN GROSSO。
見応え十分ですが、ものすごい蜂の量・・・・。あちこちでこのような可愛らしい看板も。


畑の中にある蒸留所。これらはエッセンシャルを抽出された後のぎっしりと詰まったラベンダー。

物凄い甘い香りが立ち込み、即席アロマテラピー状態。


別の畑の脇に佇む小さな小さな工房では、手作り商品の直売。

試しに買ってみたラベンダーの石鹸を帰宅しさっそく使用、なんとまぁ使い心地と香りがとっても優しい。買いだめして帰らなかったのが悔やまれるけれど、来年の楽しみのひとつにしておこう!



ローズマリー、タ イムやアニス様々な香りが飛び込んでくる香りの宝庫、プロヴァンス地方。

この辺りの植物を使って精油を抽出し始めたロクシタンのコスメ創業も十分納得。

ピエモンテにはない光景だから、この時季の散策は気分転換にもってこい!時折雨も降り暑さも凌げたのも良かったわぁ。

イタリアマンマのレシピ


たった今、プントに乗った郵便屋さんから小包が届きました。

「イタリアマンマのレシピ」とイタリア好き編集長から添えられていた「GODERSI LA VITA=人生を楽しむ(ゴデルシ ラ ヴィータ)」の言葉。

美しいものや美味しいものに出会った時、、一緒に時間を共有するひととき・・・・・

「CARPE DIEM=今を楽しめ」とよく教えられます。

人生は楽しむこと・・・・・そのコツはまだまだイタリアから学べそうです。

初夏のランゲ丘陵地


自宅から50km圏内に広がるランゲ丘陵地の葡萄畑。

久々に一人ドライブ。

アルバ市を境に南はバローロの生産地域、北はバルバレスコの生産地域。

アルバ以南に点在する小さな村々と葡萄畑の散策が好きなのだけど、週末の今季は、ツーリングのバイクや自転車に道路は占領されてるし、太陽はジリジリと焼けつくような暑さ・・・・一面に色づいた晩秋の葡萄畑のドライブがやっぱり最適かつ快適かもなんて心の中で呟いてみたりしながらのらりくらりと車を走らせる。

まぁそんな些細なことも高台にあるこの村、LA MORRA(ラ・モッラ)から一望できるランゲ丘陵地を見渡すと瞬時に癒しモードへと変わる。

展望台のある広場の木陰のベンチで、皆思い思いに過ごしているのはまさしくイタリアのスローライフな光景。


アルプス山脈もそうですが、このランゲ丘陵もアフリカプレートとユーラシアプレートの衝突によって形成されたもの。

大昔は海底だったなんて、自然の神秘は無限大ですよね。

気の遠くなるような歳月をかけ造りあげられた、この景観美を次世代へと継承していきたい、自然遺産への恩恵は計り知れません。

我が故郷、瀬戸内の多島美や穏やかな海原も勿論素晴らしいですが、イタリアきってのワインの名譲地の風光明媚な緩やかに果てしなく続く丘陵地も何とも言えぬ光景で、写真では伝え切れないのが残念です。

LA MORRA村から下ると小さな盆地の葡萄畑に囲まれているのがバローロ村(写真上)。


葡萄畑に混じり点在する、へーゼルナッツの木々。

この界隈は、トンダ・ジェンティーレと呼ばれるイタリアで最高品質のへーゼルナッツの産地。

葡萄樹と共にすくすく元気に育っているようです。

このまま天候に恵まれ、実りの秋の収穫期を迎えられますように!

初夏のクネオ平野


今日は朝から生憎の雨模様時々晴れ。

撮りためている写真も備忘録とし残していきたいのに、かなり滞ってしまっている・・・・。

エノガストロノミーに関する自分のアプリケーションの更新作業も一段落し、今月末からのピエモンテ、リグーリアのエノガストロノミーのコーディネート準備中。

今季のクネオ平原、一大農業地帯でもあるのでだだっ広い平野や河原沿いにはひなげしの花が一面咲いています。

主人が一番好きな花なので、こういう彩に出会すと脇道に車を停め見入ってしまうので、私もどうしても目に留まるようになってしまいました。

薄い花弁がフワフワとハンカチが靡くような様と、新緑と赤オレンジ色のコントラストが大好きなんだそう。

菜の花やタンポポの鮮やな黄色に染まる草原の後は、このひなげし畑が初夏の訪れを感じさせてくれます。

イタリア語でひなげしは、PAPAVERO(パパーヴェロ)、通常寄り添うように咲いているので、複数形でPAPAVERI(パパーヴェリ)です!

初夏の試飲会 IN ジェノヴァ

最近は急激に気温も上がり、爽やかな初夏を通り越し、ムッとするような夏日の北西イタリアです。

今年も一年の折り返しを迎えますが、時の流れの速さには驚かされ、仏の心理学者ジャネーの法則「人間が感じる月日の流れや速さ」は本当に面白いなと感じる今日この頃です。

今回は毎年6月中旬に開催されている、TIGULLIOVINO主催の試飲会「TERROIRVINO」について。

ここ数年は、ジェノヴァ旧港PORTO ANTICO内にある紡績工場跡地で催されています。


場内の大きな窓ガラスからは、ジェノヴァ港が一望出来、何処かの国の億万長者の「動くお城」のようなクルーザが停泊しているのも眺められ、港の萎びていた倉庫をこういう風にイベント会場とし再利用するのは、とても良いアイデアだと思います。

私の好きな造り手さんのワインもお目見えしていましたが、此処最近、品質が向上したと感心させられ、狭い狭い土地の急斜面を利用しての物造りは並大抵ではない辛抱強さと情熱がないと出来ない、リグーリアのワインの事について触れておきたいと思います。

西リビエラのIMPERIA(インペリア)を見下ろす丘陵地で造られている、土着品種PIGATO(ピガート)種のみを栽培しているワイナリーVISAMORIS。
VIS AMORIS(ヴィス・アモーリス)とは”La forza dell’amore=愛の力”という意味の、愛があれば何でも出来るという何とも力強く、夫婦の団結と希望を感じる社名。

2004年創業ととても真新しいですが、PIGATOの洗練されたアロマを様々な醸造方法で引き出してみたり、、PIGATO100%のMETODO CLASSICO MILLESIMATOのスプマンテ醸造を試みたひとつの品種に拘り探求している実に面白いワイナリー。

PIGATO種はギリシャのTESSAGLIA(テッサリア)地方に起源を持ち、その昔中世の時代、ジェノヴァの植民地であった為、ジェノヴァ人によりリグーリアに持ち帰られた品種、MALVASIA BIANCA種のクローンであるとされています。
もうひとつリグーリアの代表的な白品種VERMENTINOと良く似ていることから、1世紀半前までは混同されてたらしく、地域によっては今でもVERMENTINO PIGATOと呼んでいるところもあるのだとか。

忘れかけられていた品種ですが、1830年西リビエラサヴォーナ県のアルベンガの内陸部にあるORTOVERO(オルトヴェーロ)村に、フランチェスコ・ガリオーロ司祭が植樹したのをきっかけに、サヴォーナ、インペリア圏域に広がり甦ったのです。


VIS AMORISワイン(右から説明)

・PIGATO100% METODO CLASSICO MILLESIMATO
瓶内2次発酵2年、PIGATOの果実味豊かなきめ細かい泡立ちの飲みやすいスプマンテです。

・REGIS
バリック樽で6ヶ月間バトナージュされた後、24ヶ月瓶内熟成されたPIGATO

・DOME’
ここのワイナリーのベース、60日間のスキンコンタクト後、ステンレス発酵を経て2ヶ月の瓶内熟成
一番PIGATOの特徴が出ている醸造方法!ワインも料理も「シンプル」なのが一番素材の本質を見抜く力を養えますよね。
DOME’とは西リグーリア方言で DI MIO (私のものだ)と断言する表現。
ワインの味わいとこのボトル名、革新と確信が入り混じったとても印象的なワインのひとつで私のお気に入りのひとつです。

・VERUM
果皮と発酵させた後、瓶内熟成6ヶ月

・SOGNO
温度管理の下マセラシオン後、ライトローストのバリック樽にて一部発酵させた後、10ヶ月瓶内熟成

・一番左は、PASSITOワイン
11月初旬まで糖度濃縮させたPIGATOを収穫し、厳選された果実のみから造られたデザートワイン、濃厚ですが甘さもすっきりしたのみやすいものに仕上がっています


その他のリグーリアワインは次回以降に少しずつ綴らせていただきます。

場内を後にしたのは夜の8時過ぎ・・・・・でしたがまだまだ辺りはこんなに明るく、潮風が心地よく、久々の潮の香が鼻を擽り・・・・もっと散歩していたい気分でしたが、夕食時でもあり、シーフード三昧にするか・・・・フォカッチャ・ディ・レッコにするか・・・、試飲試食後で空腹状態ではなかったため、軽めにフォカッチャを!

潮風と咲き誇る金木犀の甘い香りと、弾けんばかりのフクシア色のブーゲンビリア、夏のリグーリアの風情に浸りながらジェノヴァ港から海岸線伝いにのらりくらりとNERVI(ネルヴィ)を通り抜け、RECCO(レッコ)へ。

今日は毎回お世話になるVITTURINが店休日だった為、昔からあるMANUELINAへ。



パリッパリの出来立てのチーズ入りフォカッチャ、酵母が入らないので生地も軽くいくらでもいけそうです。

これからの時季のリグーリア楽しい事目白押しですね。

避暑地を求めて


今年はまったく気温が定まらない北西イタリア・・・・・。

こう気温差が激しいと衣装整理もなかなか落ち着きません・・・・が今日は清々しい夏日!

とともに我が家裏にもたくさんのお客さんがやって来ましたよ。


羊や山羊たちが避暑地へと移牧してきたのです。

ALPEGGIO(アルペッジョ)、標高600m~2500mのアルプス山間部で夏の間放牧する事又はその放牧する場所をこう呼びます。

牛は高地な1800m~2200m辺りで夏の間放牧され、そこで搾乳され造られたチーズのみが、ALPEGGIOと表記され、美味しい空気と野草を食べのびのび放牧された大自然が凝縮された美味しいチーズが出来上がるのです。

寒い冬が終わり、モコモコだった毛はすっきり刈られた羊たち、産まれたての子山羊は首をめいいっぱい伸ばし葉っぱを毟っています。

山羊は人懐っこくて近寄ってくるんだけど、臆病者の羊は相変わらずそっぽを向いて若葉をひたすら選り好み。

囲まれているネットには微量の電流が流れているので、アルプス山岳地方でこのような光景に出くわしても、ネットには触れないようご注意を!

首に付けられたカウベルがカランコロンと鳴り響き、それらに合わせるように野鳥の囀り、さわさわと揺れる葉擦れ音、清涼感ある新緑の香り、今季ならではのアルプス自然公園の情景。

この子たちが此処にやって来たって事は牛たちがもうそろそろアルプス山岳部へ向けて出発するって事!

今年も美味しいチーズ食べれますように!

イタリア好きの好きなイタリア


「イタリア好きの好きなイタリア」、イタリアらしさ満載の一冊です。

リグーリア州を担当させていただいた色あせない思い出が今も鮮明に甦ってきます。

イタリアらしさをとことん追求する編集長松本さん、イタリアへの探究心とその魅力を伝えたいという熱い気持ちの持ち主です。

その場の情景を見事に伝える萬田さんの写真の数々も、イタリア好きには欠かせないもの!

イタリア好きの輪がもっともっと広がりますように・・・・・!

古城チューリップ庭園


トリノから南東約40kmにある古城パラロルモ。

そこにはこのお城の伯爵がオランダ滞在中に見た見事なチューリップ畑に魅了され、我が庭園にも咲き誇らせたいとの思いで、2000年より毎年植えつけられている5万本以上のチューリップが、毎年4月いっぱいと、5月1日の労働祭日まで、一般公開されています。

トリノからお天気の良い日のドライブにはちょうど良い距離。

復活祭前も積雪したり、4月に入ってからもなかなか気温が上がらなかった北西イタリアでしたが、下旬には見頃を向かえた様。

遊歩道の脇には、スミレの花もさいていたり、胡蝶蘭をハウス栽培されていたり、花見は春の醍醐味ですね。

期間中は、お城の中庭で手作り作家の皆さんの作品の展示販売や、イタリアで大流行のケーキデコも展示されていたりと、個人所有のお庭なので、しっかり入場料は取られますが、綺麗な花畑のグラデーション、見応え十分でした。








トリノにも春の訪れ


トリノ南東部なだらかに広がるマッダレーナの丘の自然に囲まれた小さな町、ペチェット・トリネーゼの個人宅の広大な敷地を解放してくださり、快晴だった日曜日、トリノ在住日伊ファミリーでのお花見会。

トリノのチェントロ(中心街)から15分も車を走らせると、街の雑踏が嘘のように消え(トリノはイタリア国内4番目に大きな人口を抱える大都市)、長閑な田園風景が広がり、新緑の芝生のいい香り。


元気よく咲く鮮明な黄色いタンポポたち、春を待ちわびていた小鳥たちの囀りは、アルプスに囲まれた山の麓、厳寒なピエモンテにも春の芽吹きを感じさせてくれています。


地元で採れる旬の春野菜もふんだんに使ったお弁当を持参し、デトックス、デトックス!

春には欠かせない、ソラマメとサラミと羊のチーズ(ペコリーノ・サルド:サルデーニャ島の羊のチーズ)も。


透明感ある淡いルビー色、フレッシュな芳香、軽く冷やしたGRIGNOLINO D’ASTI (グリニョリーノ ダスティ)は、今の時季、お野菜&サラミのお供にぴったりです。

GRIGNOLINO D’ASTIは、ピエモンテ州アスティ近郊、モンフェラート地方の土着品種。

赤いベリー系の果実の香り、白胡椒のデリケートなスパイス香、軽いタンニンが特徴的で、ピエモンテの赤ワインの中では、珍しく軽く、キリっと冷えた白やスプマンテが飲みたくなる季節の前、ちょうど春の兆しが心地よくなった頃に飲みたくなる品種のひとつ。

バルベーラやドルチェットではちょっと重すぎ、ピクニックにはグリニョリーノが丁度いい!


帰路は峠を超え、隣のスペルガの丘から下山することに。

そうここには、トリノ市街を見下ろす寺院、BASILICA DI SUPERGA (スペルガ聖堂)が建ち、聖堂周辺は、丁度よいハイキングコースにもなっているので、トリネーゼ(トリノっ子)たちの憩いの場。

久々の晴天に恵まれた日曜日は、地元人と車とで広場はごった返していました。

威厳を保つこのスペルガ聖堂も、以前はとても小さな教会でしたが、18世紀初頭フランスが勢力拡大、トリノもフランス軍により攻撃され始め、フランス軍がどこを占領しているか把握するためこの丘へと登り、サヴォイア家の英雄、エウジェニオ王子が勝利祈願をこの小さな教会で行い、大戦後フランス軍を撃退、その勝利記念とし、建築家ユヴァッラによりバロック様式の聖堂が建設されたのです(1731年)。

ピエモンテの世界遺産のひとつでもあります。

トリノ市街、壮大なアルプス山脈が見渡せるので、おすすめです。


此処最近ずっと厚い雲に覆われていた北西イタリア。

久々の日光浴日和でした。

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