イタロ初乗車


イタロ初乗車!弟夫婦と合流する為トリノよりイタロにてローマへ向かいました。

フェラーリ会長モンテゼーモロ氏やトッズ社の会長等、民間企業が共同出資して設立したNTV(Nuovo Trasporto Viaggiatori新旅客輸送)社の深紅なボディーと金色の兎マークの高速鉄道イタロ。

昨年末トリノのポルタスーザ駅からも発着されるようになり、駅地下駐車場も完備しているので移動もとてもスムーズ。

各イタロ停車駅構内には、イタロオフィスと待合室を兼ね備えた「Casa Italo(カーザ・イタロ)」があり、直前のチケット購入もタッチスクリーンOk、スタイリッシュな空間カーザ・イタロは2015年ミラノ万博を指揮しているステファノ・ボエリ氏設計によるものだそう。


全席革ソファーの老舗ポルトローナ・フラウ社のレザーシート使 用、座り心地◎。

謳い文句としている最小限の振動と、スタッフ(車体と同色の制服をきりりと着こなし、美男美女揃い)の丁重なサービス、双方とも快適!

旧国鉄トレニタリア社とは雲泥の差かも・・。

一等のPrima(プリマ)に乗車してみましたが、一列シートを選択したのでゆったり座れ、ワゴンサービスのドリンク(特等、一等のみのサービス)も充実していて、スプマンテはFerrariを提供してくれました!

同車両のシニョーラが、スタッフにイタロの快適性を絶賛していて、一番肝心(!?)な鉄道ストライキの事を問うと、「Noi non scioperiamo!(我々はストライキしません!)」と豪語。

イタリア在住10年目、初めて耳にした表現方法・・・。

その「新奇なことば」にしばし 動揺・・・。

兎も角、たまには電車移動でもいいかな~って思わせてくれたイタロ。

車両は、特席(CLUB)、一等席(PRIMA)、2等席(SMART)とあり、TVや映画が楽しめる車両、静かに旅を楽しみたい方必見の携帯電話使用禁止車両のPRIMA RELAX、それぞれの用途にあわせて、車両も座席も選択可能。

従来の車両より車窓を大きく設計してあるので、イタリアの喉かな田園風景(特にトスカーナ地方走行時◎)、も楽しみながら移動もできます。

乗り物は機能性と寛ぎ、遊び心が必要なのを熟知しているフェラーリ会長ならではのアイデアも満載されているような列車!トリノ~ローマ間、4時間半ほどの乗車でしたが、退屈することもありませんでした。

イタリア主要都市を巡る旅をされる方にはお勧めです。

(ローマではテルミニ駅から地下鉄B線で4駅のTiburtina駅停車の為、チェントロ(中心地)へはタクシーか地下鉄移動)

イタロのHP(www.italotreno.it)からチケットも発券出来、早期購入はプローモーション価格購入便もあり。

トリノ自動車博物館


トリノの国立自動車博物館(Museo Nazionale dell’Automobile)、イタリア統一記念に因み2011年リニューアルオープンされて、いつかは見に行こうと思っていた博物館のひとつ。

イタリア自動車産業の先駆者のひとり、Carlo Biscavetti di Ruffia (カルロ・ビスカレッティ・ディ・ルッフィア)氏創設。

Macchina d’epoca (マッキナ・デーポカ=クラッシックカー)から、F1マシーン、エンジンが展示されていたり、車好きな方必見の博物館。

高い天井と広々としたエントランスホール、館内もシンプルモダンな空間で、展示品の見せ方やライトアップ具合、培われたイタリア人の感性は、参考になることも多々。

さてさて、車のことは全くもって語れない(←興味ないので・・・・) ワタクシですが、以前から行きたがっていた夫にほぼ強制的に連れて行かれ、足を踏み入れたのです。

クラッシックカーなんて映画の中や、何かのイベントで目の前を過ぎ去っていくものを見たことがある程度で、歴代の名だたる旧車が勢揃いしたのをマジマジと見てみれば・・・

レトロでとっても可愛い~

紹介しきれないほどの名車のオンパレードでしたが、私好みの乗ってみたいな~ってものばかり掲載してしまいました。

きっと男子には、もっとかっこいいスポーツカーのほうが、喜ばれたかもしれませんね・・・・・ごめんなさ~い。

勿論フェラーリや、ランボルギーニも数々展示されてましたよ!

さすがFIAT社のお膝元トリノ!これらを所蔵するのに相応しい場所。

博物館はポー川に面した大きな道路沿いにあり、ゆっくり寛げる開放感あふれるカフェも併設されているので、見学後ゆっくりされるのにいいかもしれませんね。

車好きには必見、車好きではなくても1世紀前のイタリアを垣間見ることができるので、トリノに来られた方は、是非立ち寄ってほしい博物館のひとつです。

2013.02.21

今朝から極寒に逆戻り、朝から雪がちらつくトリノ。

各地で雪、雪、シチリアでは洪水情報・・・・イタリア全土天候大荒れの週末です。

最近は、主人の中間試験勉強のお手伝い。

今回は化学。明日22日に控えている・・・・・。


原子の構造、化学結合、元素の性質・・・・・・。

化学反応式を書いた紙が家中に。

専門用語だけに、私には普段聞き慣れない言葉ばかりで、しかも発音しにくい。

外国の言葉を覚えるって果てしなく終わりのない戦いですね~。

去年此方でイタリアの自動車免許を取得して、筆記試験の為の専門用語を読解して記憶するのに、随分と難儀したのが思い出されます。

さてさて、今週末はイタリア総選挙、ローマ教皇退位でバチカンの内部事情など連日の報道・・・・・。

緊迫した情勢のイタリア、なんとか早いとこ落ち着いてぇ~。

まぁ兎に角主人には明日の試験頑張ってきてほしいものです。

オレンジ合戦 in イヴレア

今日は寒波到来!?というほど、北イタリア凍りつくような寒さに見舞われ、

朝からしんしんと雪が降り続いているピエモンテ。

滅多に積もることないリビエラ海岸線(リグーリア州)、とくに西側がひどくて、

ジェノヴァ~サヴォーナ間の高速道路も雪の為閉鎖。

昨日から床冷えする寒さはこれだったのね・・・・。

でも私は行ってきましたよ~、日曜日念願のオレンジ合戦を観戦しに

トリノから北へ50kmほど行った町イヴレアにて毎年催されているカーニヴァル。

馬車に乗った領主の衛兵と、その周りを取り囲んだ民衆に扮した人々が激しくオレンジを

投げ合う、他に類を見ない独創的な雰囲気を特徴としているもの。

もともとの由来は・・・・中世の領主が課す重税や圧政にひどく苦しめられ、それに加え、

結婚初夜は花婿ではなく領主と過ごすべしという掟も作り、独裁者とし好き放題、

ある夜、粉ひき屋の娘(ムニャイア)、ヴィオレッタにその試練が降りかかり、

衛兵たちに無理やり領主の下へ連行されました。

極悪非道な領主に勇敢に立ち向かった、ムニャイア・ヴィオレッタは彼の首を切り落とし、

それを城から町の民衆に見せたことから、城は瞬く間に民衆に攻め落とされたのだそうです。

「自由を勝ち取った」ムニャイアが、このカーニヴァルのヒロインで、

毎年ミセス・ムニャイアが選ばれ、オレンジ合戦開始前、広場で披露され

民衆から拍手喝采を浴び、合戦後に将軍たちを引き連れて、ミモザの花やキャンディーを

ばら撒きながら町を練り歩きます。

オレンジ投げ戦士は「アランチェーリ」と呼ばれています。

合戦前、正午過ぎごろから、荷馬車に乗った衛兵チームたちの登場。

ARANCERI CARRI DA GETTO(アランチェーリ・カッリ・ダ・ジェット)陣たち。



民衆チーム、ARANCERI A PIEDI (アランチェーリ・ア・ピエディ)もぞくぞくと自分たちの
陣地へ向かっています。


民衆は9つのチームに分かれ、陣地を守ります。

また、そのチーム名も・・・・PANTERA (黒ヒョウ)、SCORPIONE (さそり)、

DIAVOLO (悪魔)、MORTE (死者)などなど・・・・いかにもって感じのものばかりです。

合戦前、陣地へ向かう戦士、衛兵を待ち構えている様子は、なんだか、

サッカー観戦時の熱狂的なファン(ティフォージ)を見ているかのようでした。


広場の周りに山積みにされた、オレンジ箱の山々。

その後ろには防御用ネットがされていて、観衆は危険を逃れるため、

その中から観戦するのが無難。


カーニヴァルの伝統料理「白インゲン豆の煮込み」

「ファジョーリ・グラッシ」と呼ばれ、白インゲン豆と、

細かく切ったサラメッラ(豚肉ソーセージ)や豚の皮を大鍋で煮込んだもの。

カルネヴァーレの前日の夜に仕込まれ、当日朝から振舞われる。

時代は中世に遡り、地主たちが哀れみの意を込め、貴重な蛋白源の白いんげん豆を

配給していたところ、自尊心を傷つけられた民衆たちは、豆を投げつけ返したことが、

このオレンジ合戦の元祖なんだとか。

午後2時、ファンファーレが鳴り響き、ミセス・ムニャイアの登場です。



すっご~く、可愛らしいミセス・ムニャイアでした

義母も歴代のミセス・ムニャイアだそうで、この役に抜擢されたのが、とても光栄らしく、

最後まで成りきって、この祭りを盛り上げてくれてました。


護衛たちも、みんな凛々しく颯爽と馬に乗り、かっこいいですな~。


広場を埋め尽くしていた観衆も一斉に避難し、合戦の開始です

次から次へと広場にやってくる、荷馬車の衛兵チームたちを、オレンジでやっつけます。

荷馬車にも大量のオレンジが積み込まれているので、上から下から



観衆のところにもオレンジが転がってくるので、またそれを観衆達が面白がって投げ返しているので

四方八方どこから飛んでくるか分からなくて、近くに寄って写真を~なんて呑気な事

言ってられませんよぉ。

写真や映像で見る限り、ポコポコかわいらしく見えますが、男どもが本気で投げ合ってるので、

まともにくらうと相当いたそうです。

現に始めに待機していた場所が悪く、観衆にもまれてるうち、オレンジが飛んできて

腕にあたってしまい、まぁ・・・・けっこうな痛さでしたよぉ

衛兵チームたちは、なめし革で出来たフルフェースを着用。


戦い終えた戦士たち・・・・・。


砕け散ったオレンジの残骸・・・・・・・。


オレンジの爽やかな香り~に、ちょっと馬糞の臭いも混じり・・・・・何とも言えぬ芳香

辺りを漂っていた合戦後の広場。


「隷従から自由への解放」の象徴とされている赤い三角帽BERRETO FRIGIO (フリジア帽)を被った人たちでごった返し。

とにかく、この合戦には赤いものを被るか、身につけていないと戦士に狙われるとの

しきたりがあるので、町中が赤、赤、赤。



見ているほうは、ハラハラどきどき、エキサイティングだけど・・・・・

歴史と伝統を重んじ、子供から大人まで一丸となって祭りを盛り上げているのがひしひしと伝わってきます。

ピエモンテの面白さ、またひとつ発見できました。

持ち寄り女子会

今週からトリノ生活が再開しました。

トリノ市は、クネオより通常気温が高いので、雪国から下山した私にとってとっても穏やかで温和な日々が続いております。

年明けて頻繁に来客の出入りがありましたが、先週末やっと、近郊に住む日本人の友人達と女子会が出来ました。

昨年11月末に出産されたばかりの友人の赤ちゃんとの初対面と、ちょっと遅めの新年会も兼ねて、その友人宅へ元同僚のNちゃんとお邪魔しに行ってきました。

毎日育児に慌しくしているだろうと思い、私の提案で持ち寄り食事会に。

その友人、兎に角、和風に拘るご夫婦なのと、あっさり皆でつまめるのに、御節はもってこい!


錦糸卵をふんだんにのせた、チラシ寿司と和風&イタリアンミックスなおかずをお重に詰めて持参しましたよ。

牛肉の八幡巻きや、ローストビーフ、プチ玉葱の詰め物のオーブン焼き、クリーミーポテトサラダ、茎昆布の和え物、オリーブの詰め物・・・・。

和の食材は入手不可能に近いので、自分が持っている保存食やスーパーで品定めし、何とかお重に!

プチ玉葱のオーブン焼き
皮ごと蒸した後、皮を剥き、横半分に切り、詰め物にする為中心部分をくり抜く。合挽き肉と、サラーメ・コット(加熱サラミ)、くり抜いた玉葱のみじん切り、パルメザン・チーズ、ラスケーラチーズ、卵、ナツメグ、エルブ・ド・プロヴァンス(プロバンス地方の乾燥ミックスハーブ)、パン粉、塩・胡椒を混ぜ合わせる。固さ調節と、詰め物の味わいをデリケートにするため、茹で潰したポテトを加えるのが私好み
玉葱に詰めた上に、パルメザン・チーズとパン粉を振りかけオリーブオイルを一振りし、オーブンへ。

クリーミーポテトサラダ
ジャガイモは、エミリア・ロマーニャ州のボローニャ産のものが、私はイタリアのジャガイモの中で一番好きです。
ほくほくしてて、甘みがあり、ジャガイモ特有のざらつきも滑らかでとても使い勝手の良いおイモさんで、地元野菜を愛用する私も、ついつい浮気してしまうお野菜です。
蒸して潰したジャガイモに、マヨネーズと、さいの目切りにした人参、それに合わせて切ったインゲンや、グリンピースを茹でたものを、空気を含ませるように混ぜ、生クリームで固さ調整。

そして和食の命お出汁、これが私にとって欠かせないアイテム


実家の母が使っているので、これはお袋の味のベース。

なので私にとり、「和食を作る」のに、欠かせないアイテムなのであります。

国内産の天然素材使用

春取れ椎茸(宮城県産)

鰹本枯節(枕崎産)

天然塩(赤穂産)

天然昆布(利尻産)

天日干しうるめ(土佐近海)

さば(天草近海)

円やかなのに、コクがあり、奥行きのあるお料理が出来るお出汁。

主人や、イタリアの友人達にも大好評

冬の午後の陽だまりが優しくて心地よく、おしゃべりにも花が咲き、あっという間に夕暮れに・・・・。

小さな子供たちがいる時は、家で持ち寄りも楽しいものです。

たまには女子会も必要ね~

イタリア2月の総選挙

毎日毎日騒がれている2月の総選挙・・・・・。

私はイタリア国籍者ではないので投票には行けないですが、この選挙後に税金が大幅に左右したり、諸事情がどれだけ変わるのだろうか・・・と思うとヒヤヒヤものですガクリ

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REUTERS 「2月のイタリア総選挙、主な争点と各勢力政策」より参照。

イタリアでは来月24─25日に、モンティ政権の後継体制を決める総選挙が実施される。

 世論調査では、ベルサニ氏率いる中道左派がリードしており、ベルルスコーニ氏率いる中道右派、モンティ氏率いる中道穏健派が続いている。

 基本路線として、モンティ氏は財政規律の強化や規制緩和を提言。ベルサニ氏は歳出の余地を拡大し、緊縮策による労働者への負担の軽減を要求。ベルルスコーニ氏は大型減税と国有資産売却を約束している。

 ベルサニ氏は、世論調査のリードを維持するため、低リスクの戦略に固執しているようにみえる。

 同氏の民主党(PD)は経済自由主義派やケインズ派を抱えており、党首が強固なスタンスをとれば、内紛を助長するリスクがある。

 モンティ氏は経済の自由主義化を進め、労働市場を改革するために世論の支持を得たいと考えている。首相在任中には、議会に改革の進展を阻まれていた。

 ベルルスコーニ氏は、今のところ、最も詳細な政策プランと最も野心的な債務削減目標を示している。この中で同氏は、減税と歳出削減を約束している。

 選挙キャンペーンをめぐる各勢力の政策ポジションは以下の通り。

 <財政政策>

 ベルサニ氏は、モンティ氏が目指す財政健全化を一方的に変更することはないが、一部の公共投資を財政赤字の計算から除外するようユーロ圏他国に求める方針。赤字削減には景気刺激が最善策と主張。国有資産売却益は景気浮揚のために使われるべき、との考えを示している。

 雇用や投資、研究や教育といった分野へ注力することなく財政健全化を目指す策に批判的。

 ベルルスコーニ氏は財政均衡化を目指しているが、ベルサニ氏同様、公共投資を財政赤字として認識すべきでないと主張。国有企業や不動産の 売却により財政赤字を毎年5%ポイント削減することが可能との考えを示している。緊縮財政のみに焦点を当てる欧州連合(EU)主導の財政政策は終わらせる べきとの考えを示している。

 モンティ氏は、ベルサニ氏とベルルスコーニ氏よりも徹底した緊縮財政を主張するが、公共投資の解釈でEUに一定の柔軟性を求めている。資産売却による財政赤字の削減率は、毎年1%ポイントにとどまると指摘する。

 <税制政策>

 ベルサニ氏は、公約に掲げることは避けているものの、企業・労働者の給与税減税を目指すとともに、「富裕層」の増税を実施する方針を示している。初回住宅購入の際に課せられる不動産税(IMU)に関しては、小規模住宅を対象外とし、大きな住宅に対しては増税する方針。

 ベルルスコーニ氏は、IMUを直ちに廃止し、7月に実施される予定の付加価値税(VAT)の引き上げを撤回するほか、全般的な税負担を年 間1%ポイント軽減する方針。また、5年間にわたって段階的に法人向け州事業税(IRAP)を廃止し、企業利益が再投資される場合、法人利潤税も撤廃す る。

 モンティ氏は、慎重でベルサニ氏と似た政策を掲げている。財政赤字が引き続き抑制されれば、次期政権は給与税や法人税の引き下げが可能との見解を持つ。一方、低所得層や中間層に影響を与えない富裕層や消費に対する増税は必要と指摘している。

 <雇用対策>

 ベルサニ氏は、一時雇用を減らし、職場での被雇用者の権限を強化するほか、特に南部で、女性を採用する企業への減税措置を実施するとともに、女性の雇用促進に向けて保育園の数を増やす方針。

 ベルルスコーニ氏は、若者の新規採用における給与税の支払いを5年間免除する。また、企業のために官僚主義を改めるほか、現在の政府補助金制度の代わりに給与税と法人税の引き下げを実施する意向。

 モンティ氏は、研修・職業訓練制度の役割を強化し、海外投資の促進に向け労働法を大幅に簡素化する方針。正規雇用者の保護緩和と一時雇用者の権限拡大に向け、さらなる措置を講じるほか、若者や女性、55歳以上の人を雇用する企業への減税も実施する。

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ベルルスコーニ氏のあの不気味な笑顔が悪魔の微笑みに見えるのは私だけ・・・・・?

この人にだけはイタリアの主導権を握ってもらいたくないと心底願う、今日この頃です。

PRESEPE VIVENTE~実物でキリスト降誕再現~


イタリアのクリスマス期で特徴的なのは、この「プレゼーぺ」と呼ばれるキリスト降誕のシーンのジオラマ。

イエス・キリストが誕生したことを記念する12月25日のクリスマス=キリスト降誕日はイタリア語でナターレと呼ばれ、NASCERE(ナッシェレ=生まれる)という動詞から派生した言葉で、喜びと幸せの祝日でもあり、特に24日の夜は町は静寂で真夜中のミサに参列します。

毎年12月8日の「聖母無原罪の御宿りの日」(イエスの母マリアが、マリアの母アンナの胎内に宿った瞬間、神の恩寵により原罪から免れたというカトリックの教理)の祝日にクリスマスツリーやプレゼーぺの飾りつけが教会や各家庭でも行われ、1月6日のエピファニア「公現祭」(東方三博士がキリスト降誕を知り、貢物を持参し訪ねに行った日)の翌日に片付けるのが風習。

毎年この時期、いろいろな町を散策するたびに教会内部に設置された趣の異なるプレゼーぺを見て回るのが楽しみのひとつでもあるのですが、我が家近郊の小さな村で、人形ではなく村の人々が演じてくれる、PRESEPE VIVENTE(プレぜーぺ・ヴィヴェンテ)が公現祭のシーンを再現するとのことで、夜の9時頃開催のため防寒対策ばっちりして見に行ってきましたよ。


高台にあるこじんまりとした村の教会の周辺をベツレヘムの町に見立て、6ユーロ(約600円)の入場料を払い見学。

場内ではヴィン・ブリュレ(ホットワイン)や、チョコラータカルダ(ホットチョコ)、ポレンタ、焼きたてパン、りんごのフリテッレ(りんごが入った小さく丸めた揚げ菓子)、カルダロッステ(焼き栗)など、ピエモンテ風おもてなし満載。


銅版細工職人。素敵なキャンドルスタンドも。


綿布団職人


真っ赤になった鉄をハンマーでたたき蹄鉄を作っている職人

蹄鉄を付け替えるため、ロバの蹄を削っている、かなり手慣れたロバ使い少年。

このU字型の蹄鉄、幸運が舞い込んだり、災難から逃れるという言い伝えがあり、イタリアでは家の壁に飾りつけたり、車に置いとく人も多いんです。
あまりに物珍しく見ていたからなのか、シ二ョーレがひとつお裾分けしてくださいました。
「ブォナアンノ~、 ブォナフォルトゥーナ~(よいお年と幸運を!)」ですって。

洗濯する女性たち。共同洗濯場での風景。イタリアの町や農村には使用はされてないものの、共同洗濯場が取り壊されることなく、多々現存しています。

手打ちパスタ職人

羊毛から毛糸を紡いだり、編んだりする女性たち。

蝋を溶かし松明を作っている職人。場内のあちこちをこれらの篝火がゆらいでいました

素朴な絵柄で織り上げている手織り絨毯を作る女性

額縁や十字架の経年による変色を修復する金箔工芸職人

椅子の座面張り職人

木彫り職人

手前の木彫りの「最後の晩餐」はとても細やかで念の入る作業・・・・。
クネオ県(特にヴァライタ渓谷)の木工細工、家具はイタリアでも良質で有名です。


何人前!?専用釜戸でポレンタ(トウモロコシ粉を練ったもの)を練り上げる様子。

練りあがった熱々のもちもちしたポレンタに出来立てのバターをのせて溶かしながらいただきました。

あったか~い、ホットワインやホットチョコも気前よく振舞ってくれてたシニョーラたち。

これ、クネオ版グリッシーニ「RUBATA’(ルバタ、最後のタを強調し語尾上げ発音)」。

巷で有名なグリッシ―二はトリノで生まれ、引き伸ばしながら棒状にして焼くのですが、ルバタはクルクルねじりながら細長くし焼いたもの。
クネオ県ではこちらの方が親しまれているパンです。
薪釜から出来たて熱々を籠の中にいれて振舞ってくださいました!

こんなに香ばしいルバタ、久々~!

そうこうしてるうちに、東方の三博士たちもやってきましたよ。




メインのキリストが誕生した家畜小屋。聖母マリアもジュゼッペもとっても様になってました。
キリスト役の赤ちゃんも真冬の夜中に、なんておとなしくお利口さん。
写真には載せきれないのですが、180人ほどの村人たちが役者、
職人役の人たちは、みんな手付きが良く本職さんなのかと思いきや、みんな演じてたんだそう・・・。
お疲れ様、楽しませていただきました。

クリスマス時期は、このような各地方のプレゼーぺ見学や、真夜中のミサ参列はおすすめです。

カトリック教徒ではありませんが、24日の真夜中のミサ、厳粛で神聖な雰囲気は、自分自身の一年を振り返り、すっきりした気持ちで新年を迎えられるので毎年必ず参列せずにはいられない私事です。

イタリアンスキーを楽しむ

新年、明けましておめでとうございます。

さてさて、昨日7日からやっと通常の生活に戻りました。

クリスマスから1月6日の公現祭までの祝日が正味のヴァカンス期間。

この間、夫婦水入らずで過ごしたのって2日間かな。

こんな山奥にも入れ替わり立ち代り来客があり、お陰さまで賑やかな

とっても楽しいヴァカンスを過ごすことが出来ましたよ。

以前から本格的に始めたいなと思っていたスキーも合間合間に通えて満足満足。

アルピ・リグリ(リグーリアアルプス)に属する山MONDOLE(標高2382m)、ここに造られたリゾート地「雪の積もった草原」と名付けられたPRATO NEVOSO(プラト・ネヴォーゾ)此処でいつもスキーしてます。

自宅から30分ほど山を登ったとこにあるので、短時間で楽しむには行き来も苦にならず楽チンです。



このゲレンデは1500m地点からリフトに乗り、隣のも含め全長約130km、様々なコースを楽しめるんですよ。

私の周りは「ゲレンデで決められたコースを滑るだけでは物足りない!」とアルペンスタイルの山岳スキー派ばかりですが、ゲレンデでも急峻な山なのに私はこれで十分・・・。

私の大好きな山モンヴィーゾ(イタリア最長のポー川源流の山、写真下の突き出ている山)を正面に見ながら滑走、眼下にはクネオの平野が広がり、東にはモンレガレージとアルタランガ(南ランゲ地方)の丘陵地帯も見渡せ、クネオ県が堪能できる美景観です。

夕暮れ時はリグーリア海に吹き抜ける風が頬を撫で心地よいほど優しくて、冬の西リビエラの海岸線を歩いているような錯覚に陥り、夕日に染まるモンヴィーゾを眺め何とも至福な瞬間、冬のアルプスもかなり楽しめます。

こんなにスキーが楽しいなんて・・・・雪質が違うとこんなに面白いんですね。



この辺りは、南ピエモンテ地方のフォンデュには欠かせない「ラスケーラ」チーズのD.O.P原産地でもあるので、ゲレンデ近郊ガストロノミーのお店も点在してます。



年末年始はまったく雪が降らず、此処最近はポカポカ春日和!?ってなくらい暖かいので、あともう一降りして今シーズン楽しませてくれますように!

イタリアにはこのような長期のヴァカンス期に雪山を存分に楽しむSETTIMANA BIANCA(セッティマーナ・ビアンカ=真っ白な一週間)
というスキー三昧な休暇を取る人も多く、ゲレンデがあるロッジに滞在し連日スキーを楽しむという風習もあります。

連日みっちり滑るのは過酷・・・・・自分のペースで徐々に慣れ、上級コースにステップアップ頑張るぞぉ。

2013年もこんなイタリアンライフを綴った私のブログ、のんびりお付き合いくださいませ。

本年もよろしくおねがいします。

BUON☆ NATALE

AUGURI DI UN SERENO NATALE A TUTTI VOI..

安らぎ、喜び、そして幸せなクリスマスと新年に願いを込めて・・・。
みなさんも素敵なクリスマスをお過ごしください

Kindle Paperwhite


アマゾンの電子書籍端末「Kindle Paperwhite」が届きました。

毎日毎日パソコンの画面を見続けている私にとり、紙の書籍のように目に優しい画面。

分からない単語があれば、その単語にカーソルを合わせ意味も検索できる、辞典を主に取り扱うイタリアの出版社ZANICHELLI社のものが搭載されていて、新単語がすばやく覚えられちゃう

今までせっかく購入しても、置き場や引越し時に困り果ててた本の数々、1000冊以上の本を保存できるなんてなんてコンパクト

でもちょっと難点が・・・・・。

日本のアマゾンの本が購入不可能なんです。

イタリアのアマゾンのアカウントで登録してあるので、一台で日本のアマゾンのアカウントと統合しては使えない・・・・・。

海外ストアの統合が許可されているのは、アメリカのアマゾンとの統合のみ。
(米X日本または、米Xイタリアの統合ならOK)

この問題が早期解決されますように・・・・。

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