近況報告@北イタリア

CIAO!
こんにちは、皆さん御無沙汰してしまい申し訳ありません。
寒波と呼ばれているヨーロッパ、北イタリアに生存しておりますニコニコ


雪国での生活なんて未知だし、今まで雪の結晶雪の結晶と密接に関わってないワタクシ。

日本を発つ前、寒がりな私を気遣って(!?)か雪国生活を周囲から散々脅かされ、1月初旬恐る恐るこの地に足を踏み入れましたが・・・

湿気を含まないサラサラでパウダーみたいな粉雪。
雪の上を歩くと、サクサクしていてまるで砂糖の上を歩いているような感触。

外気に触れるとすぐ肌も慣れてしまうのか、寒気を感じることもなく、
清々しい新鮮な空気、陽光が反射しキラキラ光る雪の結晶をしばし見て、感激しておりました。


そんな幻想な世界に浸ってられるのも束の間で、直ぐに現実に引き戻され、滞在許可書の申請や、インターネット開設等の手強い作業、2月初旬の来客のための準備や、リグーリア特集の雑誌のコーディネート等走る人しております。

その合間に、記念日薔薇というのを口実にリクエストさせて貰い、ナイフ&フォークボーリットミストナイフ&フォークを食べに連れていってもらいました。

ボーリットミストの本場、ピエモンテ州クネオ県のカル―に在るトラットリア。
私達の在住地より、30km程北上したところにある町で、ワインの銘譲地と称されているランゲ地方の始点にあたり、昔からBUE(ブエ)と呼ばれる、去勢牛の飼育が盛んで、その適度な肉質と脂肪が煮込みには最適だったため、郷土料理とし、厳冬を超すための冬の定番料理になったのだとか。

久々のピエモンテワインオンパレードのワインリスト。

肉の脂肪分をさっぱりさせてくれるのに、酸度の高いBARBERA D’ASTI(バルベーラ ダスティ)や、カル―近郊のDOLCETTO DI DOGLIANI(ドルチェット・ディ・ドリアー二)が良く合わせて飲まれるとのソムリエさんの助言も聞きながら、色々悩んだ挙句、

BARBERA D’ALBA 2006 SANDRONE LUCIANO
(バルベーラ・ダアルバ 2006 サンドローネ ルチャーノ)

バローロの中でも屈指の畑、「カヌッビ」で造られたもの。
トノ―樽(500リットル)を使用し熟成され、バリック熟成されたような強い樽香、バニラ香もなく、ドライフルーツの凝縮されたフルーツの香りと、濃厚な味わいは素晴らしい出来のワインでしたが、肉料理に合わせるには、ワインの味に厚みが有り過ぎて、インパクトが強いなと感じ、これはアマローネのように、瞑想ワインの部類に入る逸品だなと思いました。

グラスの形が変わると、こんなに芳香も変化するからワインと二つのグラスを用意してくださり。


それから、メインのボーリットミストです。
ワゴンサービスで、アツアツの肉塊や、ほほ肉、牛舌、テール、コテキーノ(ソーセージ)、
トリッパ(胃袋)の煮込み、それにピエモンテのボーリットミストの中には、必ず入れないといけない、めんどりの煮込みを、愛想の良いシニョ―ラが手際良く切って、サービスしてくれました。


付け合わせのソースとし、この6種類のソースに加え、岩塩、7種類が卓上に用意されます。
右矢印バニェット・ベルデと呼ばれる、パセリ、香草、アンチョビ、ケッパー、酢を利かせたグリーンソース。
(時計回りに)
・ぺペロンチーノ入りトマトソース
・ヴィナッチャ(葡萄の搾りかす)で作ったジャム
・蜂蜜の中に、胡桃とアーモンドをすり潰し加えたもの
・二十日大根
・西洋がらし


メインを頂く前に、この茹で肉の出し汁のラビオリ入りブロードを頂きました。


ドルチェもワゴンサービスで、沢山用意されていましたが、食べ過ぎてしまい、全部試食したかったデザートは別腹とはならず・・・ショック!

濃厚なパンナコッタと洋ナシの赤ワイン煮を。
さすが酪農地方ピエモンテ、乳製品美味しすぎですラブラブ
ピエモンテのドルチェには、やっぱりピエモンテ州、カスティリヨーネ・ティネッラ村で造られる、甘口発泡ワイン、モスカートですよねアップ



新年の挨拶も儘ならぬままで失礼しましたしょぼん
今年はイタリアから様々な情報をお届け出来るよう頑張りますので、今年もどうか宜しくお願いします。

厳寒のおり、どうかご自愛くださいWハート

イタリアワイン試飲会のご報告

昨日開催された港区田町のイタリアンレストラン「ラ・チャウ」での試飲会。
インポーター、ソムリエ、写真家、イタリアワインを愛する様々な方にお越しいただき、大盛況で幕を閉じる事が出来、VINUM、SIRENA主催者側として初めての試み、想像以上に充実感を得る事ができました。

昨日は頬に突き刺さるような冷たい風が吹いていたのにもかかわらず、師走の忙しい中わざわざ試飲会のために足を運んで下さった皆様、本当に有り難うございました。


POGGIOARGENTIERA~ポッジョアルジェンティエラ~
トスカーナ州グロセット県アルベレーゼ

湿地帯を形成するマレンマ地方に地元出身の農学者、ジャンパウロ・バリア氏が僅か6ヘクタールの葡萄畑を購入し、モレリーノ・ディ・スカンサーノの栽培を導入し新しいワイン造りに取り組んでいる1998年に設立されたワイナリー。(写真上)


ポッジョアルジェンティエラで生産されるワインの代表格「カパトスタ」。
石頭と名付けられたのは、個性的でポテンシャルを十分に秘めている事に由来し、樹齢30年以上の樹から収穫された葡萄のみを使用し、果皮に含まれる酵母のみを使いマロラティック発酵させ、バリックで12~13ヶ月熟成させます。

BOCALE DI VALENTINI~ボカ―レ・ディ・バレンティーニ~
ウンブリア州 ペルージャ県 モンテファルコ

2002年に設立されたこのワイナリーは、モンテファルコのマドンナ・デッラ・ステッラに位置しウンブリアの壮大な景観を見渡す事が出来、現在5ヘクタールの畑を最新技術を取り入れ、この地方でしか造る事のできないモンテファルコの伝統を守りながら更なる躍進を遂げようとしています。(写真下)


モンテファルコ・ロッソ(右)

サンジョヴェーゼ、サグランティーノ、メルローを使い、バリック熟成6ヶ月経た後、さらに6ヶ月瓶内熟成を行います。
フローラルのアロマ、完熟したチェリーの中に刺激するスパイシーな香り、しっとりとした骨格とヴェルヴェットのように滑らかなタンニン、余韻も長く続くワインです。

サグランティーノ・ディ・モンテファルコDOCG(左)
サグランティーノ100%、25か月マセレーション発酵後、14か月バリックにて。
熟成されることにより、果実味、スパイシー、バニラ香と豊かなタンニンが絶妙でポテンシャルがあるワインに仕上がりました。

主催者
SIRENAの利枝さん (左)
VINUMのジュゼッペさん (中央)
VINUMのダリオさん  (右)


美味しいワインに合う様々な前菜やチーズを用意してくださり、この試飲会を開催する事を快く引き受けてくださった、レストラン「ラ・チャウ」のオーナーシェフの馬渡さん。


いい雰囲気で働ける仲間と仕事が出来るって、仕事終わった後の充実感も倍増ですね。

皆さんお疲れさまでした。

今回リグーリア州ラ・スペッツィア県チンクエテッレで有名なマナローラ村より、土着品種で造られた「チンクエテッレ」や、希少価値の高い甘口ワイン「シャケトラ」も紹介しました。

個性的なワインでしたが、一番業界の方々から評判がよかったので、次回春頃は、リグーリアワインオンリーの試飲会を企画中です。

来月リグーリアに戻り、ピガートや、ヴェルメンティーノ、ロッセーゼ・ドルチェアックア、オルメアスコ等美味しい土着品種ワインを皆さんの元に届けられるよう、頑張って探求してまいります。

昨日お越しいただいた方々もさっそくブログの中で掲載して下さいました。

篠 利幸さん(写真家)
イタリアに関する写真集、著書も多数出版されています。
http://blogs.yahoo.co.jp/fotombra/30573635.html

はっぴーふーみんさん (放送作家)
http://gyoretsu.blog110.fc2.com/

ヴィーニタリー JAPAN2009


25日に開催されたワインヴィーニタリー・ジャパンワインに行ってきました。
日本で行われるのは今年で4回目になります。

会場で、ジャーナリスト、インポーターさん、レストラン業の方々に遭遇し、このイベントが日本でもワインマーケットの重要な地位を占めているのだと改めて思いました。

本部のヴェローナでもそうですが、このイベントは顔合わせや、視察がメインなので、遭遇するたび挨拶を交わし、ワイン市場のお話をされるので、試飲どころではなくなってしまいます。

今回のイベントの中でも外せないワイナリー。
それはトレンティーノ・アルト・アディジェ州のアルト・アディジェ地方ドロミテに囲まれた素晴らしい景観の中に佇むワイナリー、ALOIS LAGEDER(アロイス・ラゲーデル)。
 
彼らは、毎年ヴェローナで開催されるヴィーニタリ―には出展せず、同時期に彼らのワイナリーで試飲会を行います。
以前からラゲーデルのワインが大好きで、2005年にこのイベントに招待されアンティパストから、デザートまでのフルコースが用意され、それらに合うラゲーデルのワインを提供してくれ、さらにラゲーデルのファンになったのです。

今回東京で開催されたヴィーニタリ―では、CHARDONNAY、PINO GRIGIO,
GEWURZTRAMINER,MOSCATO GIALLO,’LOWENGANG’CHARDONNAY,
PINOT NOIR。

特に、’LOWENGANG’シャルドネは、11か月バリック熟成されたもので、極上のバニラ香を醸し出している逸品ですハート

ラゲーデル氏曰く「極上のワイン造りのためこの地方の気候風土を最大限に活かそうと入念な配慮を怠らず、気候風土に秘められた力を品質に生かしたい」とのこと。

イタリアで彼らが造る、モスカートローザをよく愛飲していました。

来年又彼らのワイナリーを再訪してみたいものです。


そして今回初めて飲みました。
シチリア DUCA DI CASTELMONTE社で造られた、プロセッコ音譜

シチリアでプロセッコ目と驚きましたが、北イタリアのプロセッコに比べると、クリーミーな飲み口、フルーティーでほんのり甘みが感じられる飲みやすいものでした。(下の写真右 prosecco Vigna del Duca)

そして同じワイナリーで造られている、これまた珍しい辛口タイプのジビッボ。
塩の産地として有名なトラパ二地区で収穫されたジビッボ種をステンレスタンクで4カ月熟成させたもの。
若い白ワインらしい、柑橘やジャスミンのさわやかな香りがあり、すっきりした飲みやすいタイプのワインでしたが、私は、ジビッボは甘口として造られるパッシートワインの方がジビッボ種の特徴が活かされて好きかなぁと思いました。(下の写真左 Gibele)

天然旨味調味料


イタリアカンパニア州サレルノ地方アマルフィの漁師町チェターラの特産に、アンチョビの魚醤があります。
先日BICEでのサレルノ料理の会食でも、使われていました。

「チェターラ産コラトゥーラ」とし、スローフード協会からお墨付き商品とし認定されています。
COLATURA(コラトゥーラ)とはイタリア語で濾過という意。

サレルノ湾で8月頃捕れたカタクチイワシ(アンチョビ)の頭と骨と内臓を取り除いたものを木樽の中で塩漬けにし、4か月熟成させ、染み出してきた液体を濾過したもの。

起源は古代・ギリシャ時代にまで遡るといわれ、宗教徒たちがクリスマスイブの晩餐のための質素な料理とし、使われていたそうです。

現地では、パスタの隠し味に少し加えたり、魚や野菜のグリルにかけたりして使われています。

ニョクマムや、ナンプラーのように、味もきつくないので、

私は魚料理には、繊細で上品なリグーリア州、インぺリア、サヴォーナ地方のタジャスカ種を使ったオリーブオイルを好んで使いますが、このオイルでドレッシングを作るとき、隠し味としこの魚醤を少し加えると美味しいのです。(冷やした完熟トマトにも!)

話をサレルノ地方に戻しますが・・・・
皆さん御存じですかはてなマーク地中海ダイエット発祥の地はてなマーク
それはここサレルノなんです。ヨーロッパで最初の医学校が設立され、食による健康医療法を考案したのです。
体に良い食材を日常的に食べ、バランスの良い食事を心掛ければ、健康維持できるとその有効性が立証されていたのでしょうね。

クオリティー


23日は勤労感謝の日ガックリとゆうことで、在日イタリア商工会議所とCOLDIRETTI主催のもと、カンパニア州サレルノ地方の食材の試食会に招待され、カレッタ汐留にあるレストラン「BICE」
に行ってきました。

COLDIRETTI(コルディレッティ)とは、イタリア国内及び欧州地域レベルで、農業を経済資源、人的資源、そして環境という面で見直し評価を行う、企業約150万社が加盟する団体です。

サーチインプレーザ(農業関連企業の競争力を成長させる活動)
サーチカンパーニャアミーカ(グローバル化という現代において、生産者と消費者間の交流を促進させる取組み)

上記を主な目的とし活動しています。

さてカンパニア州はティレニア海の温暖な気候と、日本でも最近話題のアマルフィ海岸など風光明媚な海岸線が在り、その中でも今回紹介されたサレルノ地方は、現在でも農業が経済の大半を占めており、穀物、野菜、ワイン、オリーブオイル、さらに牛や、水牛、羊の畜産も盛んで、素晴らしい乳製品も生産している、まさに食の宝庫なのです。

ワインの法的規制のように、厳密な審査を突破した品質認定表示されたものが多数存在します。

キラキラDOP(Denominazione di Origine Protetta保護指定原産地表示)は7つ。
キラキラIGP(Indicazione Geografica Protetta保護指定地域表示)は5つ。

この表示があるおかげで、高品質を求める消費者にとっても効果的な保証であり、生産者にとっても類似品などの不正な商取引等を防ぐ有効な証明になっているそうですビックリマーク

現に私の周りにいるイタリア人たちも、食品にはかなり敏感で、日本の食材を購入する際、
「香料が入っている」とかなり嘆いていますショック!ショック!


サレルノ地方は、3種類のエキストラ・ヴァージン・オリーブオイルがDOP食品に認定されており、

土着品種も多く、多種多様なワインを生産するカンパーニャのワイン。

ワインチレント
ワインカステル・サン・ロレンツォ
ワインコスタ・ディ・アマルフィ

サレルノを支えるDOCワインとなっています。

ワインの恩恵


12月7日、港区芝浦にあります、リストランテ ラ・チャウさんにて、日本未入荷のイタリアワイン試飲会を開催します。

試飲会のために制作した、プロモーションビデオが昨夜イタリアより発信されました。 
イタリア絶景の葡萄畑、ワイン、永遠の魅惑の都市ヴェネツィアの融合をご覧ください。


当日は10人のイタリア人写真家たちが撮り下ろした様々な角度から見た、VIGNE(葡萄畑)のフォトも鑑賞していただけるようになっています。

この試飲会は、レストランオーナー、ソムリエ、輸入業者、問屋、出版社、ワイン業界の方限定とさせていただきます。あしからずご了承ください。

詳細御希望の方は
ガラッシーノ 三詠まで。
ご案内状をお送りいたします。

あとちょっと・・・・。




日に日に秋が深まり、露寒の季節となりました。

最近の私は、イタリアへの引っ越しの準備で何かと慌ただしくしている毎日、ここ最近お天気晴れは良くないけれど、過ぎゆくもみじ晩秋もみじを惜しむ今日このごろです。

この1年あっとゆう間だったけれど、その中で沢山の方と知り合いになれました。
出逢いのキーワードは
口紅イタリア
口紅ワイン

それぞれイタリアに対し概念を持っていている方々、様々な分野で活躍されている方々のメンタリティーを垣間見る事が出来、多いに吸収できた一年でした。
そんな私の周りにいてくださるみなさん、有り難うございます・・・そして、これからも宜しくお願いします。
現地から様々な情報が発信出来るよう、また日本人的思考、イタリア人的思考を柔軟に使いこなせる様、いつもと変わらぬポジティブ志向で頑張っていこうと思います。

インターネットがある現代、日本を離れていても有難いことにそんなに距離間を感じなくて済むのは不思議なものです。

それでは向寒のみぎり、みなさんお風邪にはくれぐれも気をつけて・・・。

三詠

ピエモンテ豚足コロッケ~バツォア~

 11月11日に開催された、レストラン「7ベッロ」さんとのイベント、今回はピエモンテ料理と、ピエモンテワインについて語ると題し、ただ説明を聞くだけではなく、其々の疑問に感じる事等を解きながら、3時間ほど掛けてゆっくりと食事をしながらのピエモンテ料理とワインの勉強会。大盛況に終わりました。

仕事をしに行ったのだけれど・・・・ナイフ&フォーク賄いナイフ&フォークも楽しみにしていたのですWハート
前々からリクエストをしていたお料理。それが、このBATSOA(バッォア)。
ピエモンテ地方で食される、アスティー近郊の郷土料理、豚足を柔らかく似て作ったフリット。 

コラーゲンたっぷりの豚足キラキラさっぱりとした玉葱のソテーが絶妙に合います。 

さすがピエモンテ料理を知り尽くしてるシェフが作るだけあり、 ホントに美味でした。
営業前なのに、私のリクエストに応えてくれてありがとう・・・はっぴ・ 


これも、賄いで出してくれた逸品。
PANISSA(パニッサ)。イタリアきってのお米の産地、ピエモンテ州のヴェルチェッリ地方では、サラミとうずら豆の入ったリゾットのことを、こう呼びます。


どちらのお料理も、フルーティーで酸味の軽やかな BARBERA D’ASTIで口の中もさっぱりしました。

お店の入り口には、ピエモンテ特集に因み、現地から持ち帰った本がづらり。 


ピエモンテ風前菜の盛り合わせ(ロシア風サラダ、ボーリットミストのテリーヌ、豚フィレ肉のツナソースがけ、牛肉のタルタル)には、フローラルとミネラルの豊かな香り、ほのかな苦みを感じるのが特徴の、「エルバルーチェ」をあわせました。

メモこのエルバルーチェとゆう品種、、ピエモンテ州の土着品種で、1600年代初頭にはその繊細な香り,薄い苦みのある辛口ワインとし、すでに名を馳せていたのだそう。
今日では、半乾燥させた葡萄で造られる甘口ワイン DOC CALUSO も人気があります。


(左より)
ナイフ&フォークBAGNA CAUDA~季節の野菜とバーニャカウダ~ 
ワインBARBERA D’ASTI  CASTEL DEL POGGIO

ナイフ&フォークPANISSA VERCELLESE~サラミと野菜うずら豆のリゾット ヴェルチェッリ風~
ワインROERO ROSSO ”VAL MAGGIORE” CASCINA CHICCO

ナイフ&フォークGUANCIA DI VITELLO AL NEBBIOLO~牛ほほ肉のネッビオーロ煮~
ワインGATTINATA TRAVAGLINI 

毎回毎回いろんな要望に応えて下さる、7ベッロのオーナーちえみさん。
一人で15年もこのお店を守ってきた、努力と根性に脱帽します。

 セッテベッロの詳細

カッフェ アル ビチェリン

肌寒い季節になりましたが、そんな時は温かくて美味しいコーヒーが飲みたくなるものです。
トリノに行ったら必ず飲む、定番の飲み物。
それがこの「ビチェリン」。


ほろ苦いエスプレッソコーヒーに、ホットチョコレートを加え、最後にカップチーノに使用されるふわふわのミルクの泡を注いだ 「ビチェリン」は混ぜずに飲むのが基本。

エスプレッソとチョコレートがいい具合に調和しています。

さてこのビチェリン、BICCHIERE(ビッキエーレ=コップ)とゆうピエモンテ方言で昔からこうゆうスタイルで愛飲されていたのだとか。
ビチェリンとゆうこの可愛らしい響きが私は好き。

(余談ですが・・・リグーリア方言で、「チャニン チャニン」 とゆう言葉を良く耳にしますが、これはイタリア語でPIANO PIANO即ち、ゆっくりゆっくりという意味ですが、この響きもとっても聞き心地が良く私の好きな方言の1つでもあります)


1973年創業の由緒ある「元祖ビチェリンのお店」とし、「ヨーロッパのカフェ文化に貢献したお店」とし讃えられました。今でもその雰囲気、哀愁漂っていますよね~。

ホットチョコレートは固形チョコが登場する以前、16世紀より飲まれていて、当時はチョコレートとは、食べるものではなく、飲むものだったというのも、チョコ歴史上面白いですよね。



トリノの中心街・・・何故かしら冬に訪れたくなる街の1つです。
そしてこうゆう風に懐古的にシャッターを思わずきってしまいたくなります。



ゴルゴンゾーラ vs パッシート

イタリアでお馴染の青カビタイプ、ブルーチーズ、ピエモンテ州とロンバルディア州を主産地とする「ゴルゴンゾーラ」には、「コクのある濃厚な赤ワインを」とゆう組み合わせをよく見かけますが・・・・・強烈なこのチーズには、甘~いデザートワインって組み合わせが意外や意外絶妙に合うのです。

シチリア帰りの友人が現地のワイナリーから持ち帰って来た、シチリア産甘口ワインのパッシート。

パッシートとは、「APPASIRE=萎びさせる」というイタリア語から派生された言葉で、摘み取った葡萄を簾の子の上で乾燥させたり、樹についたまましなびて干し葡萄になった糖度の高い葡萄から造られた甘口ワインのこと。(北部では辛口パッシートも有りますが・・・)


今回のパッシートは
DONNA FUGATA Ben Rye(ドンナフガータ ベン リエ)
モスカート種100%、現地では「ZIBIBBO(ジビッボ)」という名で親しまれています。

世界ワインコンテストデザート部門で最高得点を獲得し、見事な琥珀色からは、アプリコットの芳香が漂い甘さの中に複雑味が素晴らしいワイン。

チーズとワインのマリアージュは、最も組み合わせしやすく、又この2つを同時に食す事により相乗効果も上がります。

このゴルゴンゾーラとパッシート・・・コントラストの組み合わせ・・・・風味は対極をなしますが、口に含むと見事に調和するのです。


みなさんも、いろんな材料や料理をアレンジし、味覚と感触を自分の舌で実験してみてください。
面白いですよ。

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