”ワイナリーめぐりは、バルバレスコの絶景から!”

やっぱり自分が住むピエモンテが一番。
こういう風に言ってもらえるのは嬉しいもんです。

”都市の汚泥”

住み慣れた土地、自然の恩恵を守る為闘っている人々。

”chiusa di pesio”

ピエモンテの同じ県内に住む友人が娘に会いに山の中の我が家へ遊びに来てくれました。

近場で作られているチーズやハム、サラミなど同じ村で作られている食材でおもてなし。

チーズは山羊のチーズ(カープラ)を食べて欲しかったので、2種は山羊100%のフレッシュタイプ(Fiocco di capra) と青カビタイプ(Erborinato di capra)を。
それから混合乳でアルプス山間部で熟成された(Testun d’alpeggio)。

ワインは瓶内発酵されている風変わりなプロセッコを。
通常のプロセッコはアウトクラーヴェと呼ばれるタンク内で発酵させ、葡萄の爽やかなフルーティさを活かした造り方をするのですが、ここのものは瓶内発酵させ、キリッとしたコクのある発泡ワインに仕上げているもの。

兎に角快晴で山の醍醐味も味わってもらえたようです。

育児の合間の楽しいひととき、ありがとう〜。

久々外ごはん

娘が生まれやっと落ち着いてきたところなので、産休中の勤務先へ挨拶がてら食事へ。

もっと早く食べに行きたかったのだけど、妊娠中は例の食事規制がありお肉の半焼きや卵、無殺菌のチーズなどが食べれなかったし、産後直ぐは娘の愚図り具合も分からなかったので、誕生2ヶ月祝いも兼ね久々のレストランディナー。


付き出しアペタイザーは、
塩味のパンナコッタ(手前)
トマト風味のサブレとアンチョビ&玉ねぎのフォカッチャ(中央)
自家製黒トリュフバター


Sancerre La grande Cote  2011
Pascal Cotat

この夜は山岳部なのに爽やかな涼しさが無く、きりりとした白が飲みたかったので白ワインを。

フランス・ロワール地方、サンセールのソーヴィニヨン・ブランを。

パスカル・コタ社
サンセール ブラン   ラ・グランド・コート 2011

樽発酵、樽熟成後、乳酸発酵、濾過処理は行わず、月の満ち欠けによる瓶詰め、自然の恩恵を大事にしたビオデナミ農法で造られているワイン。

野生のハーブ、アスパラガス、柚子のような仄かな苦味の柑橘類、複雑で濃厚な味わい、キリッとしたミネラル、お肉料理にも良く合いました。


La dadolata di vitello con le sue salse

この界隈はブランド牛「ファッソーナ」の産地。

この肉を一口ずつ味わってもらう一品。

赤身の柔らかくコクのあるファッソーナ牛はあっさりして食べ易いので、脂身たっぷりの日本のお肉が苦手な私にぴったりのお肉。


Torcione di fegato grasso di Fassona, Marrin glacé, pistacchi, nicciole e sorbetto alla mela cotta

マロングラッセ、ピスタチオ、ヘーゼルナッツで包みこんだファッソーナ牛のフォアグラ 焼きりんごのシャーベット添え


La melanzana perlina gusti parmigiana

トマトとチーズの詰め物入り茄子のオーブン焼き  バジリコ風味のジェラートと共に


Risotto all’aglio orsino, il bruss e le nocciole

Aglio orsino 和名ラムソン。
チャイブの近縁種でニンニクの香りがし、葉を食用にしペーストにしたり、刻んでバターに練り込んだりして使用。

緑鮮やかなラムソンのリゾット ブルッスチーズとヘーゼルナッツ


Spaghetti trafilati aringa, salsa carbonara e pepe lungo assam

スパゲッティ・カルボナーラ 「ナッツィオナーレ風」
濃厚なカルボナーラソースを卓上にて麺の上にかけてくれる一品


Chateaubriand di Fassone
Carrello caldo con tagli di carne

メイン、セコンドピアットは私達が頼んだものはファッソーネ牛のシャトーブリアン。
保温のついたワゴン、目の前でサーヴしてくれます。



オーナーが厳選したチーズの数々。
ほとんどが私が住んでいるこの界隈で作られているもの。


Latte e pollini

デザートはレストラン近郊で作られている乳牛を3種仕立てにし、フワフワの綿菓子を添えたもの
遊び心のあるお皿ですが、濃厚な味わい、地元料理。


食後のプチ・フール。

木の温もりのあるレストラン、娘もおとなしくスリングに中で丸まってくれてたので久々ののんびり、まったりの食事でした〜。

Ristorante Nazionale

Via Cavour 60  Vernante
017-1920181

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いただきもの


ご近所さんに籠てんこ盛りの果物とトマトをおすそ分けしていただきました。

私が住んでいるところは定住者より、夏の避暑地とし戻ってくる人ばかりで、彼らも夏の間のご近所さん家族。

アスティ近郊に居を構えててそこに広大な畑を所有していて、ご主人様は暑い中手入れや収穫しに頻繁に帰ってるみたい。

最近農作物が上手に作れる人に憧れの念〜。

美味しい野菜や果物は天候にも大いに左右されるし、地味な作業で根気が無いと出来ませんよね。

そして彼らの作物は全て無農薬。
だから傷むのも早い。

大型スーパーで売られているものは大量生産で農薬の使用が当たり前、かなり日持ちするので、こういう現状を目の当たりにすると、尚更体に入れるものは信頼できるものを!!!ってなりますよね。


ペッチャンコに潰れた奇妙な形の白桃「タバッキエラ」はシンプルに白ワインに漬けてマチェドニア。


ボコボコ歪な形のトマト「クオーレ・ディ・ブエ」は果肉がぎっしりなので生食に。
細かく刻み、バジリコとニンニク、オリーブオイルで味付けした冷製パスタがお気に入り。
トマトの甘みが引き立つ〜。

美味しいものはシンプルが一番!
皆さんも美味しいもの食べて、残暑乗り切りましょうね。

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やっとブログ再開します


ご無沙汰しています〜。
日本は猛暑日が続いているそうですが、ピエモンテは気温も下がりだいぶ凌ぎやすくなりました。
しかしこちらの今夏も蒸し暑さが続き、夕方スコールのような豪雨が降ったり、雹が降ったり異変続きな天候でした。

実は実は春先から初夏にかけ、生と死が一遍に訪れたので、慌ただしい毎日を送っておりブログの更新も滞ってしまいました。

死というのは、イタリアで唯一の家族であった義父が他界した事。

生というのは、人生最大の経験「出産」、初夏に娘を出産し2ヶ月を過ぎやっと落ち着いてきたところ••••。

産まれくるのを心待ちにしていた義父に初孫を見せてあげられなかったのがとても残念無念ですが、今のところ夜泣きもせずグッスリと寝てくれているので、私も睡眠不足に悩まされる事無く子育てしています。



最近の娘のお気に入りはテラスで森の中の音に耳を澄まして聞く事、雑音では無く自然界の心地よい音が良い遊び道具になっています。

では皆さんも素敵な夏休みを〜。

Buona Vacanza!

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散歩道

私の気分転換、ホッとする時間、家の周りのウォーキング。


今日は夕方うっすら曇り空でしたが、しっとりした空気、鈴虫の音色が秋の気配を感じさせてくれます。

海岸沿いの標高の低いリグーリア州には、蝉や雨蛙が生息しているのですが、ここピエモンテでは蝉の鳴き声を聞く事がありません。
少し夏の風物詩の物足りなさもありますが〜。

いつもの散歩道。
プライベートゾーンなので一般車両進入禁止、子供達や犬も安心して遊ばせれます。


標高が高く涼しいので、紫陽花もこの様にまだ見頃。


家の裏の草原に何日か前からお客さん、
産まれたての仔牛や羊たち。

小さなカウベルをぶらさげてて音色もかわいらしい。

鳴きながら近寄ってくるこの子たちに娘も興味津々。


いつもの栗の木のトンネル。

この辺りは栗の木の産地。
ということはポルチーニ茸の産地でもあります。
ポルチーニ茸は栗の木の根元に生えますからね。

ここピエモンテ州のクネオ県の栗は品質の高さでも世界に名を馳せているほど。

山岳部は栗の名産地、丘陵地はヘーゼルナッツと白トリュフの名産地と歩けば美味しいものにあたるクネオ県です!


木陰に2匹の子鹿がひっそりといたのですが、私達に警戒し離れていってしまい・・・散歩中かなりの頻度で遭遇する森の共存者。



ご近所さんの愛馬。


石垣に腰掛け自然の中に溶け込む・・・
大きく深呼吸して・・・
ホッとするひととき。

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アルプスの少女ハイジ


パスクワ(イースター)の祭日明けの今週、前々からとても楽しみにしていた映画「アルプスの少女ハイジ」の実写版を見に行ってきました。

イタリアでは3月3日からの公開予定でしたが、延期され3月24日が初公開となってしまったので、待ち遠しさも一際でした。


アニメでは52話のストーリーからなるハイジを1時間半弱で纏め上げるのは難儀な事だったでしょうが、個性豊かなキャラクター、ダイナミック大自然が広がるアルプスとスノッブな都会の雰囲気との対比もよく構成されていたと思います。

屈託の無い笑顔で走り回るハイジがとってもチャーミングでした。


少し前に電化製品店のDVDコーナーで見つけたアニメ版ハイジ。
即買いしました。

日本では私が物心つく頃に放映されていて、アルプスの大自然を駆け回る、出来立てのチーズ、山羊の放牧、冬越えする為の準備とかあまりにも掛け離れた生活習慣でピンとこなかったけど、今こうやってアルプス山岳部の中で生活してみて、ハイジを何十年かぶりに改めて見てみると、共感できる部分が多々あり、ワクワクドキドキしながら見てます。

窓を開けると、リスが木の実を探してたり、バンビが森の中を追いかけっこしてたり、メルローがきれいな鳴き声を披露してたり・・・。
出来立てのバターやチーズが周りにたくさんあり、こんな体験を生まれながらにして自分の子供にさせてあげらてるのが今からとっても楽しみ。

4年程前にドイツのバイエルン地方へ行った帰り道、リヒテンシュタインを横切り、スイス入りした私達は急遽予定変更し、ハイジのモデルとなった村マインフェルトへ立ち寄りました。
昼食を取り、ハイジ達の冬用の山小屋を見たり、生憎の天気でトレッキングが出来なかったのが残念でしたが、このあたりは葡萄栽培も盛んな地域。
なだらかな斜面に葡萄畑が広がり、直ぐに切り立った山々。
私の大好きな品種、ピノ・ノワールを主栽培、それからリースリングも!
じっくり味わいに再訪しなくては~と課題を残しマインフェルトを後にした想い出も。

待っててね~マインフェルト!

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モンドヴィからの眺め


晴天時、綺麗なアルプス連峰が見たくなったら来る場所、それが此処MONDOVÌ (モンドヴィ)。

モンドヴィの町はエッレロ川沿いに広がるBREO(ブレオ)地区と、丘の上にあるPIAZZA(ピアッツァ)地区とに二分され、PIAZZA地区のヴェルヴェデーレ・ガーデンからの眺めは私のお気に入りの場所のひとつ。

世界でも類を見ない美しい弓なりの曲線を描くクネオ連峰。

写真中央の尖った山がクネオ県のシンボルともいえるモンヴィーゾ山。
イタリア最長ポー川の源流となる山。
トリノ方面からもこのモンヴィーゾが見えますが、このように凛々しく見る事は出来ません!


ヴェルヴェデーレ・ガーデンの中にあるモンドヴィのシンボルでもある時計塔 TORRE CIVICA。
13世紀建造のゴシック様式。


ヴェルヴェデーレを少し下ると中世の雰囲気が色濃く残る傾斜のあるマッジョーレ広場に。


クネオ県内に数多くの遺産を残した建築家FRANCESCO GALLO (フランチェスコ•ガッロ)のサン•ドナート大聖堂の内部(1763年)。


FUNICOLARE(ケーブルカー)でピアッツァ地区へ!
車でも高台へ行けますが、2006年に復活を遂げたケーブルカーからオレンジ色のテラッコッタの屋根山アルプス山脈をゆっくり見ながら~というのがオススメ!



昨日はまた居た堪れない報道が飛び込んできました。
ベルギー•ブリュッセルで起きた自爆テロ。
数年前、母と夫と旅行し素敵な街、良い思い出がある場所なのでなおさら•••。
自然災害と異なり、冷血な人間が全く罪のない人々の人生を狂わす残酷な行為•••。
犠牲になった方々のご冥福をお祈りします。

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プレナタール

イタリア全土大きな街に点在する子供服専門店「プレナタール」。

子供服のみならず、マタニティー用品や新生児必需品、入院準備もここで全て揃える事が出来るの妊婦には助かるお店。

私が住む最寄りの大きな街クネオにもあり、トリノのようなメガストアでは無いものの、スタッフが丁寧に接客してくれる「プレナタール」有り。

私がお世話になっているこのお店では、月に2回程プレママの集い(参加費無料)が催されていて、イタリアではどんなものを揃えれば良いのか未知なので、興味本位で参加してみる事に。

産前2ヶ月前になると、事前登録しておけば、住居地管轄の健康保険機構から連絡が入り、入院準備品の説明や母親学級のような講座を受けるようになっているのですが、その前にプレナタールスタッフからの招待があったので。


勿論販売促進の為、お店商品を使っての説明ですが、ひとつずつ実演しながらなので、必要、不必要なものがはっきり見えてくるプレママ講座でした。



講座後には、ベビーボックスのプレゼントも。
中にはイタリアの老舗ベビー用品店「キッコ」の哺乳瓶、おしゃぶり、ソープ、低刺激ウェットシートや、ビオ洗剤、ニット帽等々・・・。


講座の商品説明の中で、産後授乳期間中の母乳マッサージのクリームでのケアについて話された後、

「でもね、このようなクリームを赤ちゃんがくわえる乳頭や乳輪部につけるより、昔からの知恵でオリーブオイルを塗るのがいいと思いますよ~」

とさらりと一言。

なるほどね~っと再確認。
妊娠線予防にアーモンドオイルやシアバターに気を取られてたから。

ヨーロッパでは紀元前から、飲む、食べる、調理するといった「食」はもとより、ローマ帝国時代には儀式に灯火、オリーブの果肉とともに傷の手当てにと様々な場面に利用されてきたオリーブオイル。

古代の偉大な医師、ヒポクラテスは入浴ができない時はオリーブオイルで体を擦る事を勧めたり、クレオパトラは美容オイルとし愛用していたという。

万能オイルなのは今も昔も変わらない~!

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