オリエンタルフェスティバル IN トリノ

今週、来週2週に渡り、トリノの見本市会場「リンゴット」ではアジア諸国の芸術、文化、ヘルス&ビューティーを披露するオリエンタルフェスティバルが開催されています。

私達は初日に行ってきました。
今年は偶然にも、311の東日本大震災と重なり、どうしてもこの日に日本文化に触れ黙祷したかったのです。

和太鼓集団の演奏は残響が響き、余韻が残る力強い音色は身体中に響き渡りシャキッとさせられますね。

フェスティバルのプロモーションビデオはこちらから。

オリエンタルフェスティバル






いろいろ見て回りましたが、色使い、繊細さ、日本文化がやっぱり一番!

日本国外に住んでいると、日本文化、伝統工芸についての良さに気づかされるし、古き良きものを日本人はもっと大事にするべきだと考えさせられますね。

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クネオ☆ランチ

澄み切った青空が広がった火曜日、ランゲ地方で働いている友人がクネオまで会いに来てくれたのでランチの約束をし、私の好きなオステリアへ行ってきました。

クネオ連峰(アルプス山脈)もきれいに見れ、メインストリートから雪山がちらほらというクネオらしい光景も見せてあげられ喜んでくれてたようです。

クネオはランゲ地方のように星付きレストランが密集しているわけではありませんが、小さなこじんまりとした家族経営のレストランが多く、山岳地方の料理がカジュアルに食べられます。


先ずはアペタイザーの
ネッビオーロ種赤ワインで煮込んだブラ産サルシッチャとポレンタ


手打ちパスタ「クルセット」カルマニョーラ産銀毛兎のラグーとタジャスカ種オリーブ

ストゥーラ渓谷のみに伝わる伝統手打ちパスタ、兎肉は挽肉機ミンサーを使わず、包丁で手切りされたラグーソース。


帆立貝とサンレモ産海老  リグーリア・アルベンガ産のアーティチョーク ブッファラのストラッチャテッラ チーズ添え

帆立貝と海老はさっと焼きで甘みがあり、大好物のリグーリアのアーティチョークは2種仕立てで濃厚なピューレと歯ごたえを、ストラッチャテッラは生クリームにほぐしたモッツァレラチーズを混ぜたフレッシュチーズでとってもミルキー。


友人が頼んだものは
山羊のブルーチーズの詰め物入り 手打ちパスタ「プリン」 南瓜のピューレとローストされたアーモンドのせ


ストゥーラ渓谷産の子羊 


お腹いっぱいでドルチェは外したけど、
プティ・フールとして ビニェ(プチシュークリーム) と ブルッティ・エ・ヴォーニ (ヘーゼルナッツ入りメレンゲ菓子) の提供も。


Osteria Vecchio Borgo
(オステリア ヴェッキオ ボルゴ)

Via Dronero 8b   Cuneo
0171-950609
定休日 水曜

カフェは移動して 文豪ハミングウェイも立ち寄った クネオ老舗カフェ 「アイローネ」へ。
カフェ・ストーリコと呼ばれているバールなので、電飾や内装が昔ながらのシックな感じでゆっくりと居座れます。

同業者同士なので、会話も弾み休業中の身の私にはとっても楽しい時間でした~。

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旬の野菜を楽しむ


イタリアには、特に野菜は季節ごと旬のものを食べる、その時期にしか食べれないという楽しみがあり、季節感を多いに感じられるメルカート(市場)へ出掛けるのは大好き。

私が住む4000人にも満たない町の小規模なメルカートは日曜日に開かれるので、荷物持ちの夫達と出向いているシニョーラ(御婦人)や買い物を頼まれた男性で賑わっていて、私も良く出掛けます。

野菜や果物は信頼できる農家直送、美味しいものを自信持って売っている市場の八百屋の主人から購入、スーパーでは日曜消耗品をと分けて買い物しています。

口にいれる美味しいものは市場か、小さな商店で買うに限りますもの~。

地産地消の野菜、ピエモンテ産もしくは馴れ親しんだリグーリア産の野菜を好んで食べていますが、ちょっと浮気して・・・でも食べたい冬の野菜、それが「ラディッキオ・ロッソ・ディ・トレヴィーゾ・タルディーヴォ」、通称「ラディッキオ・タルディーヴォ」。(上記写真)

ラディッキオは15世紀頃にイタリア北東部ヴェネト州に伝わったチコリの一種を改良して作られたもので、この先が菊の花のようにクルッと内側に丸まったタルディーヴォはヴェネト州でもトレヴィーゾ、パドヴァ、ヴェネツィアの3県、24の村で栽培が認められている野菜。

このタルディーヴォを育てられる地域はミネラル含有量の多い自然水で、一旦土から根ごと引き抜かれた後、この自然水が流れる通路に立てかけられ20~25日程の水栽培後、余分な外葉を取り除くと内側から真っ白い柔らかい葉が出てくるので、この部分をきれいに削り取り食用として出荷。

収穫後の手間のかかる工程から、通常のラディッキオより3~4倍の価格(この界隈では13ユーロ/キロ)で市場に出回っているイタリアの冬の高級野菜で、IGP(保護指定地域表示)認定されている食材のひとつ。
もちろん味わいも格別。

この鮮やかさは生食としお皿に彩りを添えますが、火を通した方が瑞々しさや味わいに奥行きが出て、ほろ苦い余韻も口の中に残り断然お勧め。
リゾットとの相性抜群!

タルディーヴォとは晩生という意味合いで3月迄出回っているので、見かけたら迷わず買いたくなるお野菜です。

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一段落


今朝の朝の窓際から。

今日は気持ちの良い快晴~!
先週末は予報通りの積雪、大雪警報。
降り続いたけど、気温が暖かく、例年のようなサラサラなスノーパウダーではなく、ずっしり重い湿っぽい雪。そして直ぐに溶け出す・・・。
だからクネオ渓谷相次いで雪崩が起きているし、ドカドカと屋根に積もった雪がずり落ちているので軒下を歩く時は要注意。

今日の空の色は淡青色、「チェレステ」。
イタリア語で青を表現する単語は青色は「アズッロ」、濃い青色は「ブルー」。

空の青さを表現するのに「チェレステ」、だとかチェレステより青みがかった青色、澄み切った青空を「チャーノ」と表現したりするのだけど、青色の中でもこの2色が大好き。

先週は急なデスクワークで頭フル回転~。
日本の大手製薬会社からの依頼で、製品添付説明書の日本語からイタリア語への翻訳。

夫はヴェネツィア大学の日本語科卒で日本へ留学、勤務経験有り、日本語能力検定1級所得者なので、ヴェネツィア時代の旧友や教授から、こういう類いの依頼が定期的にあり、今は医学の分野にいるので、薬品や症状についての専門的な翻訳が必要との事で急遽中2日でと・・・。

産休中で家にいる私にも単語チェックの手伝いが・・・。

自分の好きな分野なら捗るのですが、やらされてる感のあるお仕事は妙に疲れるものですね。

身体を使い、五感を常に刺激出来る仕事「料理人」がつくづく自分に合っていると思いながら、終わらせたお仕事なのでした~。

と一段落した今日の清々しい外の世界、美味しい空気とビタミンD補給の日光浴。

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山の中のレストラン


先週末は穏やかな春日和を通り越し、雲ひとつない晴天の真夏日のようで、家の中で過ごすのがもったいない天候で、重くなった体をリフレッシュされる為にも、有酸素運動も兼ねて、西隣3つ目にあたるストゥーラ渓谷の奥の奥へ。

この渓谷はマッダレーナ峠を越えるとフランスコート・ダジュール内陸部、アルプ・オート・プロヴァンス県のバルスロネットへと続き、特にこの山間の村々はOCCITANIA (オクシタニア)の文化が色濃く残り、その中でも標高1200m付近にあるサンブーコ(SAMBUCO)村は郷土料理、山羊や羊の美味しいチーズとプレシーディオ保護食材があるガストロノミー村。

1882年創業のオステリア「OSTERIA  DELLA  PACE」へランチも兼ねて行って来ました。


思い立っての未予定の行動で、お昼前にランチ予約をしてみたら、運良く1テーブルの空き。

しかも窓際の明るい席を用意してくれてて、ゆったりと~。

此処で食べたいものは行く前から決まってたのですが、それに加え前菜4種のアンティパスティも含まれているコースメニューに。

クネオ地方のグリッシーニ、捻りながら伸ばし焼き上げる「ルバタ」と皮が香ばしいパン!


アペタイザーはチーズが練りこんであるポレンタのオーブン焼き。


今私がワイン飲めないので、夫はピエモンテの地ビールを。

トリノ県コアッツェで造られたALEGHE 社の「LA BIONDA」を。

下面発酵ビール、香りは良かったのですが味わいがイマイチ・・・・。

酵母ノンフィルターで、瓶内で二次発酵をおこしやすいので、酸味が良い方へも悪い方へも変化しやすく、これはフルティーな酸味より、酢酸が残る酸っぱい酸味が強く好めない味・・・でした。

直ぐに別のビールに変えてもらいましたけど、次回このビールに出くわしたらもう一度味わいの再確認をしなくてわ~。


冷菜から、ヴィテッロ・トンナートと子羊のレバーのパテ。

トンナートのムースには茹で卵のみでマヨネーズが加えられてないとの事で私でもOK。


この子羊のレバーのパテにはクネオ県特産品の栗も入ってて、レバーのコクと栗とソテーした葱の甘さが調和されてて、添えられた胡桃とレーズンのライ麦パンともいい感じ。

サンブーコ村の子羊、これが「AGNELLO  SAMBUCANO」としスローフード協会のプレシーディオに認定されている食材。

良質でその土地の環境に適した動植物、農産物、限られた生産者を守る趣旨で立ち上げられたプロジェクト「プレシーディオ」。


温菜は、リッコタチーズのフラン(手前)と干し鱈とジャガイモ(バッカラ・マンテカート)。


今回の目的のパスタ!
「CRUSET」
クルセットと呼ばれる手打ちパスタ。
プーリア州の「オレッキエッテ」みたいでしょう。
一口大に切り分けた生地を親指で押さえながら成形。
定番ソースはポロ葱とジャガイモ。
パスタはモチモチ、このストゥーラ渓谷の山奥でしか食べられない郷土パスタです。


メインはアニェッロ・サンブカーノ・アル・フォルノ。
子羊のオーブン焼き ローズマリー風味。


デザートは単品でも盛り合わせでも可で、満腹でも欲張って盛り合わせに。
果実たっぷりのブルベリーのババロア、手作りアプリコットジャムたっぷりのチョコケーキ「ザッハトルテ」、アマレッティとナッツケーキ。

いろいろ食べて、地産地消の新鮮な食材に美味しい山の湧き水の提供、コースメニューはコペルト(席料、パン代)も込みで30ユーロ。


内装も山の中のレストランらしくとても温かな雰囲気。

宿泊施設にはサウナやスチームサウナも完備、子供が遊べる芝生の庭もあるので、子供連れでものんびり出来そう。


食後はしっかりとウォーキングも!
サンブーコ村のシンボル、切り立った「ベルサイオ」山に見守られながら・・・。


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たまにはガッツリ


先週の火曜日で賑やかなカーニバルも終わり、水曜日から今年の復活祭3月27日まで四句節期に入るので、多くのカトリックと信者は肉食やアルコールを断ち質素な生活に入ります。

私の仲の良い友人夫婦も熱心な信者達なので、この時期は一緒に食事を共にする事も無く・・・。

さて急にこの辺りも寒くなり、雪もちらつき始め、一年に一回くらいはガッツリ食べて栄養補給な「ボーリット・ミスト」をカーニバルが終わる頃、義父を誘い食べに行ってきました。

ボーリット・ミストとは数種の肉の水煮料理。肉の様々な部位の塊を香味野菜と一緒に煮込む料理で、北イタリアの寒い内陸部では様々な地域で食べられていますが、特に名を馳せているのは私が住む地域の、Bollito alla Piemontese (ピエモンテ風煮込み) とエミリア・ロマーニャ州エミリア地方のBollito alla Bolignese (ボローニャ風煮込み)。

上記の写真のように、ワゴンの上に鍋から取り出した熱々のお肉の塊と付け合わせ野菜が盛られており、お客の要望毎に肉を切り分けサーヴしていきます。

ピエモンテ風は7種類の部位と7種類のサルサ(ソース)というのが条件。

私のブログ内でも度々触れるこのピエモンテ風ボーリット・ミスト。

肉の部位は仔牛肉か冬の時期は去勢牛肉と牛肉の肩肉、前部胸腹肉、頭、舌、テール、雌鶏、別鍋で調理したコテッキーノ(腸詰豚肉の水煮)が定番で、この日はトマトソースで煮込まれたトリッパも一緒に。


ワインはピエモンテ南部の地種ドルチェット種のDOCGドリアーニ、このラベルもこのお店仕様、近郊の組合クラベザーナ社のもの。

ボーリットミストの産地と寄り添うように隣接された地域で生産されている地産品種ドルチェット、南ピエモンテのザ・テーブルワイン!

地方料理を知ると、その地方のワインがどう寄り添っているかも垣間見れるのが、多種多様なイタリア料理&ワインの魅力!


付け合わせのサルサは
バニェット・ヴェルデ (パセリのグリーンソース)、バニェット・ロッソ(トマトソース)に、マスタード、ラッファノ (擦り下ろし西洋ワサビ)、コニャ (収穫期の葡萄果汁に林檎、洋梨、無花果、プルーン等秋の果物を細かく切り、一緒に煮込んだピエモンテランゲ地方のジャム)、マルメッラータ・ディ・ノッチョーラ (蜂蜜と砕いたヘーゼルナッツのジャム)に粗挽き塩。

パセリソースとピリ辛の西洋ワサビが大好きな私ですが、妊婦中の身、パセリは我慢しておきました・・・。

イタリアの妊婦の迷信としてまず挙げられるのがこの「妊娠中パセリは食べるべからず!」。

妊娠中にパセリを大量摂取すると、子宮が収縮するので流産しやすくなるという誰もが信じている言い伝え。

こっちのレストランで働いていると、妊婦のオーダーが入ってくると細心の注意を払わなければならないので、このパセリ話も何度聞かされた事か!

ハーブ辞典を見てみると、ビタミンA、C、ミネラル豊富で妊婦中摂取も問題なく美容と健康に良いと記されているのですが、私もなんだかんだ言い、イタリアーナの迷信に従っちゃってます。


ドーンと豪快に盛られた肉肉肉!
おかわりいかがですか、とワゴンが再び戻ってくるので、気に入った部位が再度食べれるのですが、さすがにこれだけ食べれば女子は満腹。


ドルチェはもワゴンサービスですが、これまた先日の記事でも書いたように食べれるものが限られてて、ちょこっと盛りで、カーニバル期の揚げ菓子、「ブジーエ」と「ブネット」(ココアと砕いたアマレットを加えて湯煎焼きするプティング)を。



この日もカーニバル期終了間近という事で、大いに賑わってました。

因みに後者のボローニャ風のボーリットミストは豚肉の家畜が盛んな地方らしく、豚肉主体。

コッテキーノ(腸詰豚肉)、ザンポーネ(豚足の皮に詰め物をしたソーセージ)、プロシュート・コット、スペアリブに牛肉や仔牛肉も加えごった煮にしたもの。

こっちは、パセリソースと果物の辛子漬け「モスタルダ」が付け合わせソース。

定番ワインはコッテコテの脂身を微発泡、アルコール度数低めの地産種ランブルスコが拭ってくれるという、その地方の伝統料理に合わせるのに理に適ってます。

豚肉、コテコテ大好きな方はエミリア地方のグルメ旅をお勧めします。

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イタリア妊婦食生活



イタリアで妊婦生活をするにあたり、食事規制が様々あって、避けないといけないものが多々。
今では「はいはい、これも駄目ね~」ってすんなり受け入れられるようになったけど、初めの頃は「え~、これも~」とうんざり。
悪阻も無く食欲旺盛なのに、外食で食べれるものの範囲がかなり狭まり、外食も稀に・・・。

さてイタリアで妊娠時の食生活で最も要注意とされているのが、トキソプラズマ菌。

初期の血液トータル検査の中でトキソプラズマ抗体を調べる項目もあり、結果免疫抗体の無い陰性の母体は食事規制、要注意警告が出されます。

私はあまり肉食系でもなく、猫との接触無し、畑仕事もしてないので結果は免疫抗体の無い陰性。

妊娠中トキソプラズマ菌に感染してしまうと胎児の脳神経の発達等に影響を及ぼしてしまい、後期になる程胎児感染確率が高くなるので、免疫抗体のない母体は中期から後期に掛けて1ヶ月に1度はトキソプラズマ血液検査を行わなければならず、胎児の為とはいえ、病院通いに慣れていないし、病院のあの消毒臭いにおいと毎月の注射はかなり億劫。

クネオの公立病院は事前登録しておけば検査結果も自宅に配送してくれるので待合室で待機する事も無く、それらの結果報告も複写して掛かりつけのプライベート産科医にメール転送、マイカルテの中に保管してくれ、メールでのやり取りで済むので幾分事がスムーズに。

事情やら愚痴で前置きが長くなってしまいましたが・・・さてさてトキソプラズマでのタブーな食材でまず挙げられるのが、生肉を使用したタルタルやカルパッチョ、リステリア菌を含む生ハム、サラミの加工品。

トキソプラズマ菌は土や土壌に生息している菌なので、生野菜特にサラダ菜等の葉物野菜は重曹を使い十分な水洗い。

外食では重曹を使ってまで丁寧に洗ってるかは定かではない為、サラダやパニーニに挟まれている生野菜はタブー。
小腹が空いた時、手軽に食べれるバールでのパニーニは加熱されたハム、プロシュート・コットやモルタデッラ、加熱済みチーズくらい。
生ハム&サラダ、スペック&ブリチーズ、ツナ (水銀を含む可能性あり)&トマトという組み合わせも今は我慢。

その他タブーとされている食材は火が完全に通ってない卵。
卵の殻にサルモネラ菌が存在する為、生卵、半熟卵、マヨネーズは駄目。
ピエモンテ料理では定番のフォンデュソースと合わせるポーチドエッグ「Uova in camincia」や、マッシュポテトにさいの目切りした人参、野菜の酢漬け、グリーンピース、ツナ、マヨネーズで和えたいわゆるポテトサラダ「インサラータ・ルッサ」も駄目。

デザートでは、卵黄、砂糖、マルサラ酒やモスカートワインを湯煎で泡立てたフワフワのクリームソース、ヘーゼルナッツのケーキやトウモロコシ粉のクッキー「パスタ・メリガ」に浸しながら食べる冬の定番デザート「ザバイオーネ」や、ティラミスもアウト。

親子丼、カツ丼、目玉焼きの半熟トロトロも駄目~。

それから非加熱タイプが殆どのイタリアのナチュラルチーズ、これらもかなりの制限有り。
特に青カビ系のブルーチーズ、ゴルゴンゾーラは駄目。
OKなのはパルミジャーノやパッケージに「Latte pastrizzato」と記入されている大手の加熱処理済みチーズ。
モッツァレラ、ストラッキーノチーズOK。
他国産、エメンタールやフィラデルフィアチーズも加熱処理済みなので食べれます。

魚に関してはメチル水銀を含む魚、イタリアでよく食べられるのは、トンノ(マグロ)や、スパーダ(メカジキ)の摂取は控えるようにだとか、塩漬けにし低温で燻製したスモークサーモンは完全殺菌されていないので、妊娠中は絶対食べないようにと言われています。

などなど、一般には殆ど問題のない菌が、感染し易い免疫力低下中の妊婦にとって避ける方が無難と言われてるのが上記の食材。

大好きな外食の頻度は減ったものの、お陰で家ごはんの楽しみ方や食材からの健康体づくりが更に面白くなりましたよ~。

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イタリア妊婦生活備忘録


今週で21週目。
「イタリアで出産」という初めての経験をひとつの想い出とし記しておこうと思います。

日本での出産経験も無いので比較する事も出来ないのですが、私が住むピエモンテ州クネオ県事情を。

上記のファイルがいわゆる「妊婦手帳」。
妊娠発覚後、地域管轄のASL(健康保険機構)へ出向き手帳を受け取ります。
このファイルの中には出産前迄に行わなければならない検査の処方箋、妊娠中の食生活注意事項、産休、育児休暇の規定等が挟まれており、検査結果やエコー写真もこの中に整理していけるし、取っ手が付いているので持ち運びに便利。

イタリア医療制度は2通りあり、無料もしくは保険で殆どカバーできる公立病院と民間保険加入者以外は全額負担の私立プライベートクリニックとがあり、出産は分娩室完備の公立病院でというのが主流。
私は定期的なエコーや出産に関しての相談ごとを私立クリニックの女医さんに、出産前の検査は公立病院でと並行し通っています。


上記は私が通う私立クリニックの待合室。
イタリアのチャーミングなTHUNの天使の陶器の置物が飾られてたり、診察室も私とひとつ違いの女医さんで、彼女らしいポップでキュートな部屋で、夫と同じ医大卒という事も有り、とても親近感が湧き、毎回堅苦しく無く診てもらっています。

私立にしても、公立の病院にしても、待合室で待機しているのは皆カップルというのが日本との大きな違いかなと思います。
もしカップルで無くても、必ず付き添いの人が傍に寄り添っていて、ひとりで診察に来ている妊婦さんは見た事がありません。
マタニティウエアも身体のラインが強調されるような伸縮性生地のトップにスパッツといった感じで、お腹を抱えながら誇らしげに歩いています。

良く「悪阻大丈夫だったの~」と聞かれるのですが、私の場合全く無く、匂いの篭る厨房で働いていても平気だったし、食欲も旺盛で、強いて言えば南ピエモンテ秋の風物詩白トリュフの時季で、厨房のシンクでトリュフを掃除するあの香りが異常に鼻についたくらいでしょうか。

それから夫をはじめ周囲皆の心配事「もし妊娠したら、ワインがあっさり断てるのか・・・」という難関も難無くクリア。
秋にアルト・アディジェ地方へ旅行に行った後から急にワインが飲めなくなり、妊娠が発覚した訳です。

通常イタリアの働くママ産休制度は産前2ヶ月、産後3ヶ月、育休は産休明け6ヶ月とされているようですが、私の場合厨房勤務というのは、危険度が高い職種に分類されるようで、産婦人科初診で即勤務禁止令が出て病欠書類を書かれ、その後オーナーの従業員産休手続き書類を管轄の労働局に転送し産休突入。
お給料も100%支給、80%が国の公的機関から20%雇い主負担。(産休後育児休暇支給額30%)
12月は多忙期でもともと新規社員追加だったので、跡継ぎも問題無く出来たので、体調も常に良好な日々を過ごしてます。

次回は食生活、健康管理について!

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尾道西国寺 火渡り神事

今年のイタリアは暖冬。
この時季我が家を囲む山々はいつもなら真っ白い白銀の世界が広がるのですが、今冬は山の岩肌が見え、気温が高いので今まで発生した事の無い霧が発生したり、家の周りでは春先に咲く黄色いプリムラの花が枯葉の下から出てきたり、紫陽花が芽吹いたりと通年では見られない光景が続いています。

暖かく道路も凍結していないので外出はしやすいのですが、春先の雪解け水が川に流れ込まないと農作物に多大な影響を及ぼす事が今から心配で堪らずこの不気味な気候が新年の話題のひとつでもあります。

大地の恩恵を多大無く受けるピエモンテ地方では美味しい食材が地産地消されるので、どうか恵みの雪が降りますようにと願うばかりです。

イタリアは1月6日迄が公現祭でクリスマス休暇、9、10日の週末まで教会や街のクリスマスの電飾が灯っていたので今週から通常の雰囲気に戻ったという感じでしょうか。

私の体調もお陰さまで良好で安定期に入り、遠く離れた母も母で安産祈願を地元西国寺で祈願してくれたり。

故郷尾道の仁王門に大草鞋のかかったお寺西国寺。
毎年1月8日新春行事とし檜の枝や薪を燃やし火が燻る灰の上を修験者や参拝者が入魂してもらい願掛けしてしながら渡る行事。

こっちには腹帯祈願や願掛けなどが無いので、私の代わりに参拝してくれ写真を送ってくれ御守り代わりで有り難い。






今年も皆の健康、ご多幸、大地の
恵み、世界平和を願って・・・

Buon Anno 2016


Felice anno nuovo.
Auguro a tutti un fantastico 2016.
Quest’anno la nostra famiglia conterà un esserino in più!!

明けましておめでとうございます。
2016年が皆さんにとって素晴らしい1年になりますように!
私達にとって今年は家族が増えるという変化の年。
イタリアンマンマを見習いながら子育て奮闘します。

今年も宜しくお願いします。

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